悔しさにじむ試合後会見「自分の引き出しが足りなかったのが全て」 ドジャースのダルビッシュ有投手が1日(日本時間2日)、先…

悔しさにじむ試合後会見「自分の引き出しが足りなかったのが全て」

 ドジャースのダルビッシュ有投手が1日(日本時間2日)、先発したワールドシリーズ第7戦で優勝を逃し、「最後のワールドシリーズで足を引っ張ってしまった」と悔しさをにじませた。この日、チームの命運を託されて上がった先発マウンドで、2回持たずに5失点でKO降板。第3戦も1回2/3を4失点で黒星を喫しており、チームに「本当に恩を最後までちゃんと返したかった。すごく残念です」と声を落とした。

 最後まで負けたくない??。WS初戦前に話していた思いを果たすことができなかったダルビッシュは、今季最後にして最大のマウンドでチームを勝利に導けず「自分の引き出しが足りなかったっていうのが全てだと思う」と敗戦の責任を負った。

 得意のスライダーが操れず、2回途中で降板に追いやられた第3戦の後、全力を尽くして修正に努めたが、「ストライクが投げるレベルにはもってこれたんですけど、打者を圧倒するレベルまで引き上げることができなかった」と振り返る。この日も思うようなスライダーが投げられず。初回先頭スプリンガーに左翼線二塁打を許した。

 2回には、そのスプリンガーにトドメの2点弾を献上。

「(カウント)3-2から(捕手)バーンズはスライダーをコールしたんですけど、今日のスライダーのクオリティーだと、やっぱり(初回と)同じことになると思って真っ直ぐを選んだ。今の自分の状態には、スプリンガーは難しかったと思う」

 ワールドシリーズ5本塁打を放ち、MVPに輝いたアストロズ斬り込み隊長に完敗宣言するしかなかった。

芽生えた新たな闘志「ワールドシリーズに出て活躍したい」

 何よりも悔しいのは、7月31日のトレード移籍時、長年戦ってきた仲間のように迎え入れてくれたドジャースを優勝に導けなかったことだ。「チームが勝てるようなピッチングをしたかった」「本当に恩を最後までちゃんと返したかった」「今日はドジャースみんなに迷惑かけた」チームの力になれなかった悔しさともどかしさが、次々と溢れ出た。

 同時に、新たな闘志も掻き立てられた。新たなレベルの戦いを求め、2012年にメジャー移籍してから6シーズン目。圧倒的なパフォーマンスを披露し、メジャーでもトップクラスという評価を受ける一方、最近3年くらいは「野球への情熱がだんだん落ちて来てしまっている部分があった」という。そんな中で、目の前に大きく立ちはだかり、越えられなかった壁??。それがワールドシリーズ優勝だ。「今はワールドシリーズに出て活躍したいというのが目標になりました」と言い切ると、真っ直ぐ前を向いた。

 今オフにはメジャーで初めてフリーエージェントとなる。移籍先の選択基準を質問されると、自分の気持ちを確かめるように言葉を紡いだ。

「なんですかね…ホントにワールドシリーズでやり返したいじゃないけど、そういうの(気持ち)がもっと出てくると思うので、そういうチャンスのある球団がベストですけど…自分はドジャースでやり返したいです」

「しばらくは自分の中に残るでしょう」という悔しさを晴らすために、また新たなチャレンジが幕を開ける。a(Full-Count編集部)