ワールドカップ優勝2回（2015年大会は準優勝）の戦績を誇り、現在世界ランキング3位の強豪、オーストラリア代表“ワラビーズ”に、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが率いる日本代表“ブレイブブロッサムズ”が挑む。 日本代表は過去に一度も勝っ…
ワールドカップ優勝2回（2015年大会は準優勝）の戦績を誇り、現在世界ランキング3位の強豪、オーストラリア代表“ワラビーズ”に、ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが率いる日本代表“ブレイブブロッサムズ”が挑む。
日本代表は過去に一度も勝ったことがない相手。前回の対戦時（2007年ワールドカップ）は3－91と大敗している。ワラビーズが来日して日本代表とテストマッチをおこなうのは今回が初めてで、11月4日、2019年ワールドカップの決勝戦会場でもある神奈川・日産スタジアムで5度目の対戦となる。
ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、先週末の世界選抜戦（●27－47）では新顔の6人を含む多くの若い選手にチャンスを与えたが、ワラビーズ戦には経験豊富な選手たちが顔を並べる。
世界選抜戦ではプレーしなかったHO堀江翔太、PR浅原拓真がスタメン入り。怪我やコンディション調整のため約1週間休んでいたNO8アマナキ・レレィ・マフィ、CTB立川理道、CTBラファエレ ティモシー、FB松島幸太朗も戦列に復帰する。
主将のリーチ マイケルは6番に移動し、野口竜司は負傷離脱した山田章仁に替わって11番をつける。
世界選抜戦の序盤でベンチへ退いていたSH田中史朗だが、ワラビーズ戦の出場は問題ない。司令塔の田村優は怪我を抱えており、10番は松田力也がつける。
代表初選出の姫野和樹は4番で先発となり、初キャップを獲得。LOのもうひとりは、1年前にデビューして経験を重ねてきたヘル ウヴェが入る。PRヴァル アサエリ愛、LOヴィンピー・ファンデルヴァルト、NO8フェツアニ・ラウタイミ、CTBシオネ・テアウパはベンチ入りで初のテストマッチに臨む。
ジョセフ ヘッドコーチはセレクションについて次のようにコメントしている。
「まず、堀江、浅原、立川、ラファエレといった、世界選抜戦に出場できなかった経験豊かな選手が戻ってきてくれた。同じく松島もその選手のひとり。ワラビーズのような経験豊富なチームと対戦するにあたり必要不可欠な選手である。世界選抜戦の、試合の序盤で退場してしまった田中も戻ってきた。田村は世界選抜戦で負傷し、試合に出場することはできる状態だが、今回は大きな可能性を示してくれる若い松田を選んだ。彼は世界でもトップクラスの選手と対戦するチャンスを得た。残念ながら福岡がこの一週間怪我に苦しんでおり、また風邪の症状もあった。また、世界選抜戦で山田を失ったということもあり、野口は今回ウィングとして出場する機会を得た。ロックはタフなセレクションだった。姫野は良い選手で、ロック以外のポジションもできる。80分間プレーすることができるし、どのポジションであれ100％の力を見せてくれる。彼のラグビーが好きだし、今回彼はこの経験をすることでたくさん学ぶことがあるだろう」
リーチ マイケル主将は「世界トップレベルのチームと試合ができるチャンスはあまりない。そして、『ラグビーワールドカップ2019』まで、残された試合数はあまり多くない。周到な準備と、勝つメンタリティを持って試合に臨みたい。また、新しいディフェンスが機能するかどうか、この試合で手応えをつかめるだろう。今週意識して練習をしてきたブレイクダウンが今世界のどのレベルにあるかもわかる。今年日本でおこなわれる最後の試合。日本の成長を見てもらいたいので、ぜひ会場に応援に来てください」とコメントした
なお日本代表スコッドには、新たにHO木津武士（神戸製鋼）が追加招集された。
■日本代表 選手名鑑 （試合登録メンバー背番号入り）
※ 画像をクリックすると大きく表示されます。
1．稲垣啓太（パナソニック） 2．堀江翔太（パナソニック） 3．浅原拓真（東芝） 4．姫野和樹（トヨタ自動車） 5．ヘル ウヴェ（ヤマハ発動機） 6．リーチ マイケル（主将／東芝） 7．布巻峻介（パナソニック） 8．アマナキ・レレィ・マフィ（NTTコム） 9．田中史朗（パナソニック） 10．松田力也（パナソニック） 11．野口竜司（東海大学4年） 12．立川理道（クボタ） 13．ラファエレ ティモシー（コカ・コーラ） 14．レメキ ロマノ ラヴァ（ホンダ） 15．松島幸太朗（サントリー）
〔リザーブ〕
16．坂手淳史（パナソニック） 17．山本幸輝（ヤマハ発動機） 18．ヴァル アサエリ愛（パナソニック） 19．ヴィンピー・ファンデルヴァルト（NTTドコモ） 20．フェツアニ・ラウタイミ（トヨタ自動車） 21．流大（サントリー） 22．田村優（キヤノン） 23．シオネ・テアウパ（クボタ）
