陸上の世界選手権(世界陸上)東京大会が13日、東京・国立競技場で幕を開けた。8月開催が多かった大会は今回、酷暑を避けよ…

 陸上の世界選手権(世界陸上)東京大会が13日、東京・国立競技場で幕を開けた。8月開催が多かった大会は今回、酷暑を避けようと9月に遅らせた。それでも、残暑は続き、限界がある。

 大会は午前7時半、男女の35キロ競歩から始まった。スタート時間は暑熱対策として開幕2日前、男女マラソンとともに30分の前倒しが発表された。

 男子は序盤から、日本の川野将虎(旭化成)が先頭に立って引っ張った。27キロ過ぎ、異変が現れる。足元がふらつき、一時的に立ち止まった。レース最終盤にはさらにブレーキがかかり、歩くのも精いっぱいのようだった。18位でフィニッシュした直後、倒れ込んだ。

 日本代表の谷井孝行・競歩ディレクターは「(レースは)非常に過酷な環境の中で実施された」と分析した。曇り空で直射日光はほぼなく、スタート時の気温は26度。ただ、湿度は77%に達し、蒸し暑かった。