渾身の真っすぐを見事に狙い打たれたスコット(C)Getty Images またも守護神が打たれた。 現地時間9月12日に…

渾身の真っすぐを見事に狙い打たれたスコット(C)Getty Images
またも守護神が打たれた。
現地時間9月12日に敵地で行われたジャイアンツ戦でドジャースは1-1で迎えた10回にクローザーのタナー・スコットが満塁アーチを被弾。1-5で優勝争いにも絡む同地区のライバルに手痛い黒星を喫した。
【動画】屈辱の「確信満塁弾」を被弾…ド軍守護神スコットの投球シーン
ふたたびエースの好投がふいになった。この日に先発の山本由伸は、7回(91球)を投げ、被安打1、1失点、10奪三振と快投。3番ウィリー・アダメスに2点適時二塁打を打たれた初回1死から7回まで打者20人連続アウトの離れ業をやってのけ、ジャイアンツ打線をほとんど寄せ付けなかった。
しかし、ドジャースは守護神が土壇場で踏ん張りきれなかった。10回裏、1死三塁からマウンドに立ったスコットは、左打者のイ・ジョンフを打席に迎え、いきなり四球で出塁を許すと、さらに申告敬遠で満塁に。ここで8番のパトリック・ベイリーに96.5マイル(約155.3キロ)の4シームを打たれてサヨナラ満塁弾を浴びた。
9回二死までノーヒッターを続けた前回登板に続き、またも白星が付かなった山本。サヨナラ負けを喫したこの時も、決勝打を打たれていたスコットは、背信投球が続く形となった。
現地メディアでも状態が不安視される31歳の守護神は、試合後に米スポーツ専門局『Sports Net LA』の取材で「また打たれた……、正直言って、もううんざりだよ。惨めな気分だ」と吐露。直近7試合で13.50、WHIP2.36と安定感に欠ける内容に終わっている自らのピッチングへの苛立ちを露わにした。
「本当に最悪だ。(投げるボールの)すべてを見抜かれている感じがする。(打たれたのは)ストライクゾーンではない、高めの速球だった。でも、相手に読まれるような癖を出してしまっていたのかもしれない。もう何が悪いか分からない。今までで1番最悪なシーズンだと思うね。もう前進するしかないし、切り替えて明日勝つことに集中するよ」
絶望に打ちひしがれたスコット。4年総額7200万ドル(約112億円)の大型契約を締結した守護神は、その価値を問われ続けている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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