サッカー日本代表のアメリカ遠征が終わった。第1戦はメキシコ代表と0-0で引き分け、第2戦はアメリカ代表に0-2で敗れた…
サッカー日本代表のアメリカ遠征が終わった。第1戦はメキシコ代表と0-0で引き分け、第2戦はアメリカ代表に0-2で敗れた。来年のワールドカップ開催国との「2連戦」という貴重な機会に、残念ながら無得点に終わった日本代表は、どのような収穫を得たのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生がアメリカ戦後、徹底的に語り合った!
■小川航基に求められる「技術」
大住「長友佑都に話を戻すと、ワールドカップのメンバーが26人のままなら、入っていてもいいんじゃないかなと感じた。経験があるから3バックの一角も左右のサイドバックもこなすし、事前合宿を含めると1か月半にもなる大会期間中、ああいう人物やコーチの長谷部誠といった精神的な柱がいるのは重要なポイントだと思う。今回、プレーでも日本代表の力があることを証明したね」
後藤「Jリーグの試合でもよくやっているよ」
大住「アメリカ戦で、背走してボールを追った場面があった。攻め込んできた選手と競り合ってボールがこぼれたんだけど、長友が素早い反転で回収していた。相手選手はバランスを崩していたね。いわゆる、体幹の強さが全然衰えていないと感じた」
後藤「相手がどう動くのか見えているしね」
――懸案事項の1トップはどうでしたか。
大住「小川航基は、プレッシャーがキツい中での技術をもう少し上げないといけないという感じがするよね」
後藤「ロングシュートをポストに当てる場面があったけど、やはり今回呼ばれたCF3人の中では上田綺世が今は抜けているね」
大住「あのシュートは、町野修斗と交代になることが分かっていたから、最後のプレーだと思って打ったんだろうね。そうじゃなければ、ああいう場所からは打たないよね」
後藤「もともとシュートはうまい選手だけどね」
■セルティック2人の気になる「今後」
――左ウィングバックで出た前田大然は、もう前線では使われないのでしょうか。
大住「前田は今、少し落ちているね。1年前の活発さはないと感じる」
後藤「去年は相当、点を取ったけどね。そう考えると、また1年後に良い変化があるかもしれないし、どうなるかは分からないよ」
大住「調子を落としているのは、この夏に期待していたステップアップができなかったことも影響しているんじゃないかな。選手にとって、そういう時期は本当に難しいから。このままセルティックでやるにしても冬に移籍するにしても、もっと前田らしいプレーを見せてほしいけどね。今回は、ちょっと前田らしくなかったと思うよ」
――そういえばセルティックには、左サイドバックもこなせる旗手怜央がいます。
大住「旗手はもうサイドバックはやらないと思うよ。僕はやったらいいと思うんだけどね」
後藤「これだけ左サイドバックの候補がいないんだから、もう一回試してみてもいい」
大住「旗手は招集されては、次に呼ばれないということが繰り返されてきた。ということは、攻撃面では決定的な仕事ができていないと考えられているということなんだよね。ワールドカップに行くためには割り切って左サイドバックに挑戦したら面白いと思うけど、クラブでそういう使い方をされないと難しいし」
■試したい「左サイドバック」菅原由勢
――他に薄いポジションはありますか。
後藤「サイドバックは右も懸念だよ」
大住「菅原由勢は今回、サイドバックらしいプレーを見せていたよ」
後藤「去年はいきなり出てきて点を取ったりしていたのに、今回は出番が少なくて気の毒でしたね。アメリカ戦では後半から4バックにしたから、すぐに出てくるかなと思ったけど」
大住「菅原は左サイドバックはできないのかな」
後藤「一度、試してもいいよね」
大住「アメリカ戦の後半では、右に関根大輝、左に菅原を起用しても面白かったかもしれない。今回は呼ばれていないけど、毎熊晟矢は左もできるよね」
後藤「できるね。菅原が左をやったのは見たことがない気がするけど」
大住「意外と、やってできないことはないと思うけど。まあ、4バックでやるにはサイドバックが足りないですね」