調子を上げてきたベッツ。終盤戦に向かう中で心強い限りだ(C)Getty Images スランプを乗り越え、ドジャースのム…

調子を上げてきたベッツ。終盤戦に向かう中で心強い限りだ(C)Getty Images

 スランプを乗り越え、ドジャースのムーキー・ベッツが絶好調だ。

 現地時間8月4日終了時点で打率.231、長打率.355、OPS.657と低迷していたスーパースターだが、以降32試合では、打率.352、長打率.578、OPS.987を記録。9月11日には、MLB公式サイトのデビッド・アドラー記者がその復調ぶりを特集し、「好調さを示す5つの統計」に注目している。

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 まずその1つ目は、8月5日以降、100打席以上立った選手の中でメジャー10位、リーグ6位にランクインしているOPS.987という数字だ。今回の記事によれば、チームメイトの大谷翔平もメジャー3位、リーグ2位の1.084を記録しており、「再び二人が最も危険な1、2番コンビの一つに」と改めてその破壊力が指摘された。

 続く2つ目は、メジャー5位に位置している打率.352で、「私たちが見慣れていた元打撃タイトル獲得者の姿だ」と称賛のコメント。さらに3つ目のK%(三振の割合)は、5.6%でメジャー3位にランクインしており、同期間に7本塁打を放っていることを考えれば、やはり抜きん出たコンタクト能力の持ち主だ。

 4つ目のxBA(打率の期待値).361、5つ目のfWAR(米データサイト『Fangraphs』のWAR)1.9に関しては、大谷をも凌駕している。中でもメジャー1位のxBAは、.327で同2位の大谷に30ポイント以上の差がつく圧倒ぶり。fWARでもメジャー4位タイの数字をたたき出しており、「(1.8で7位タイの)オオタニより上だ」と強調されていた。

 まさに今季最高の状態を迎えているベッツ。これ以上ないタイミングで調子を上げてきたが、今後の戦いでどんな活躍が見られるのだろうか。楽しみでならない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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