藤川球児監督率いる阪神のCSファイナルステージの対戦相手はどこになるか(C)Getty Images 阪神は9月11日の…

藤川球児監督率いる阪神のCSファイナルステージの対戦相手はどこになるか(C)Getty Images

 阪神は9月11日のDeNA戦(甲子園)に2-0で競り勝った。先発の大竹耕太郎が3安打に抑え、自身2年ぶりの完封勝利。敗れれば今季初だった甲子園での同一カード3連敗を免れ、今季8勝目を飾った。

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 攻撃陣は4回、一死ニ塁から3番・森下翔太が左越え21号2ラン。これが決勝点となった。ただ、打線全体で見れば4安打のみ。2リーグ制以降の史上最速リーグ優勝明けとはいえ、9日は無得点、10日は1得点と低調だった。

 これに一抹の不安を訴えたのが、元阪神の投手コーチでもある佐藤義則氏だ。現役時代は阪急、オリックスで活躍し、セ・パ5球団で投手コーチを歴任した名伯楽は、9月12日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「もうちょっと頑張らないといけないかな。なんとかヒットを打てるようにやっていかないと」と奮起を促した。

 一方で、11日の試合については、DeNA先発・石田裕太郎を手放しで称賛した。スリークオーター気味の投球フォームから放たれるストレートは威力十分で、3回までパーフェクト投球。佐藤氏は「非常に良かったと思います。捕手の戸柱(恭孝)が左打者のインサイドに要求した通りに、真っすぐを投げ切れていた。森下にホームランは打たれたけども、それ以外は何の文句の付けようがないピッチングだった」と振り返っている。

 3連戦はDeNAの2勝1敗。クライマックスシリーズ(CS)圏内の争いは、2位・巨人、3位・DeNAが抜け出しつつある。10月15日に初戦を迎える同ファイナルステージに向け、名伯楽は「阪神からしたら、やっぱり横浜の方が嫌だと思う」と分析した。

 9月11日時点で、DeNAと巨人の対戦成績は6勝14敗1分と、DeNAが苦戦している。それでも、総得点数425は阪神(440)に次ぐリーグ2位。石田裕を含めた先発投手陣も充実していることもあり「打線も巨人より数段上。ピッチャーもいい」と指摘した。

 何よりDeNAには昨年レギュラーシーズン3位から、日本一に上り詰めた“下剋上”の経験がある。「(DeNAが)CSに残ったらどうなるかな。チーム(阪神)的にも多分そう思ってるのでは」と推測し、警戒感を示した。

 阪神のCSファイナルステージ初戦先発は、対戦相手によって変わる可能性があると見ている。また、アドバンテージの1勝分については「戦う方は、優位とか全然思っていない。1個貯金があって、初戦に負けたら五分になる。そこだけだね」と冷静に語った。

 相手が決まるのは約1カ月後のこと。それまでは、短期決戦に向けたコンディション調整と課題解消の日々を過ごしていく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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