<令和7年度 秋季埼玉県大会北部地区予選:市川越4―3豊岡>◇9日◇代表決定戦◇所沢航空公園記念球場 夏の選手権大会3回…

<令和7年度 秋季埼玉県大会北部地区予選:市川越4―3豊岡>◇9日◇代表決定戦◇所沢航空公園記念球場

 夏の選手権大会3回戦の再戦となったカード。しかも、場所も同じ所沢航空公園球場でベンチも同じである。その時は、市川越が、序盤3回までに2度のビッグイニングを作るなどして大きくリード。結果的には15対7の7回コールドゲームで市川越が勝利した。

 しかし、豊岡も大きくリードされても直後に4点返すなどの食い下がりを示していた。コールドで敗れたとはいえ、最後まで諦めない姿勢を崩さない戦いぶりは評価された。

 豊岡は、その試合で先発して四球などで崩れて悔しい思いをした水野 湊斗投手(2年)と嶋貫 柊太捕手(2年)のバッテリーなどが残っている。あの負けから約2カ月。新チームとしては、先の1回戦で城西大川越を下して、市川越へのリベンジの機会を得た。

 ただ、この日の豊岡は右サイドの前(すすむ)康介投手(2年)が先発。肩がいいという駒井 翔捕手(1年)とのバッテリーだった。

 市川越は橋本 健太郎選手(2年)と夏も3番を打っていた森翔大選手(2年)の三遊間が残った形になった。市立校だが元々部員数は多く、選手層は厚いので競い合いながらチームは作り上げられていっている。室井宏治監督も、常にそのことはミーティングでも口にしているという。

 先攻の豊岡が初回、いきなり2点を奪ったことで、「これは面白くなるぞ」と思わせてくれた。しかし、さすがに力のある市川越は、その裏直ぐに2点を返して追いつく。これで、5点勝負くらいの展開になっていくのかなとも思われた。

 ところが、そこからはお互いに守りも引き締めていった。豊岡が2回に1番安田 淳悟選手(2年)の三遊間を破るタイムリーで再びリード。そして、このリードを豊岡の右サイド前投手(2年)が、コーナーを突いていく丁寧な投球で市川越打線を交わしていっていた。

 市川越は5回、1番の嶋田 元太朗選手(2年)が三塁打を放ち、それをセーフティースクイズで還して同点とする。お互いの指揮官も「展開から、タイブレークになったら、どうしていこうかということも考えていた」と言うが8回、市川越は一死から6番林 旭壱選手(2年)がしぶとく食い下がって右前打。死球もあって、二死満塁となったところで、きわどい当たりが失策を誘い、結果的にはこれが決勝点となった。

 失策での決着にはなったものの、新チーム早々のこの時期の試合としては、派手さはなくても引き締まったいい試合だったと言っていいであろう。

 夏のコールド負けから、この試合では中盤までリードするという展開を繰り広げた豊岡。須川将憲監督は、「選手たちは100点です。夏休みの練習も、みんな一生懸命に取り組んでいたし、その成果は少なくとも出ていたとは思います。悔やまれるのは、1点リードしての4回、無死一二塁で三塁ゴロが併殺になってしまったところでしょうか。県大会には進出したかったですけれども…。それでも、選手たちはよくやったと思います」と称えていた。

 市川越の室井監督は、「よく知っているチームですし、相手の打撃はいいと思っていましたから、粘り強く戦うということを言っていました。怪我で多少メンバーが入れ替わっているというところもありますけれども、県大会までは2週間ほどありますから、これからもう一度整備していかれると思います」と、語った。