<令和7年度 秋季埼玉県大会西部地区予選:山村国際7-5所沢>◇11日◇代表決定戦◇所沢航空公園記念球場 昨秋から山村国…
<令和7年度 秋季埼玉県大会西部地区予選:山村国際7-5所沢>◇11日◇代表決定戦◇所沢航空公園記念球場
昨秋から山村国際の188cm80kgの大型外野手・髙橋 郁(2年)に注目してきた。まだまだ素材だが存在感はある。彼がこの秋含め来夏を終える時にどこまで評価を上げることができるか楽しみな存在だ。
西部地区の強豪で髙橋郁を擁し新人戦でもベスト8に入り地区のシードとなった山村国際と所沢との一戦。
先発は山村国際がエース下山晃生(2年)、一方の所沢は背番号11の技巧派右腕・川村颯汰(2年)が登板し試合が始まる。
先制したのは山村国際であった。
初回先頭の髙橋悠人(2年)が右越え三塁打を放つと続く花園大和(2年)が犠飛を放ちあっさり先制。髙橋郁の第1打席は中前打であった。
だが、エース下山がピリッとしない。
その裏、1死から内田航介(2年)に中前打を浴びると、さらに牽制悪送球で1死三塁と傷口を広げる。続く中村航海(1年)のセーフティースクイズが野選となりすぐに追いつかれる。
それでも、山村国際は2回に1死二塁とし、小森凰誠(1年)、加藤大誠(2年)の連打で2対1とすぐに勝ち越す。
山村国際は4回にも、2死球などで2死一、二塁とし、下山が三塁線を破る適時二塁打を放ち自らのバットで3対1とすると、6回にも小暮琉唯(2年)の左前打を足がかりとし、1死三塁で加藤が犠飛を放ち4対1。
投げては下山が毎回三振を奪うなど立ち直りの気配を見せるも、「ヒットは1,2本しか打たれていないのに四死球を8個も出して。最後まで行かせたいのに行かせられない。もっとエースとして自覚して欲しい」と、石井監督も嘆いたが、6回裏の押し出し四球を含め四死球8。球数も嵩み145球でマウンドを左腕の小林歩夢(2年)へ譲る。
リズムの悪さがウリである打線にも波及したか、6回以降、マウンドに上がった所沢のエース・鶴見善慈(1年)の動くボールの前に追加点を奪えずにいると、4対2の終盤、試合の流れが変わる。
8回裏、山村国際・小林は1死から深尾虎太郎(1年)に四球を与えると鶴見に中前打を浴び1死一、三塁とピンチを招く。ここで星野に右越えの2点適時三塁打を浴び4対4の同点とされマウンドを3番手・今福蒼空(2年)へ譲ると、今福も代わり端、内田に中前適時打を浴び、ついに4対5と逆転されてしまう。
このままでは終われない山村国際は9回表、先頭の髙橋悠が死球で出塁すると、髙橋郁も勝負を避けられ1死一、二塁で4番・前田和希(2年)を迎える。前田は追い込まれながら期待に応え右越え適時二塁打を放ち同点とすると、続く金子明暖(2年)も左前適時打を放ち逆転に成功する。
さらにセーフティースクイズで1点を追加し7対5とした山村国際は、その裏のピンチを今福が無失点で切り抜ける。
結局、山村国際が所沢に7対5で競り勝って県大会出場を決めた。勝つには勝ったが石井監督は試合後「守備で流れを掴んで攻撃に繋げるのがうちのスタイルなんですが、あれだけ四死球を出すから流れが来ない。今日は野手の頑張りで勝てたがこんな試合をしていたら県で勝てない」と危機感を滲ませる。打線は新人戦から好調を維持しているが、投手陣に怪我人も出ており決して万全ではないが、豊岡戦で11失点を喫するなど、課題は明白だ。この2週間で整備することができるか。
注目の髙橋郁は3打数2安打2四球。新チームとなり勝負を避けられる場面も増えたが「前の試合もあまり勝負はしてもらえませんでしたが、チームとして次の打者に繋ぐことを意識しているので問題ないです。現状では上でやれるレベルに達していないので、さらに体も大きくしてもっと練習したい。長所である打撃を上げていきたい。ソフトバンクの近藤選手の打撃を意識している。あまり本塁打は意識せず、ヒットの延長上が本塁打になるように」と、意に介さず目線は高い。
ただし石井監督は髙橋郁に「もうちょっとコンタクト率が上がってくれば。放り込む力はあるのでもう少し右中間を意識して欲しい」更なる成長を促すべく注文をつけることは忘れない。
髙橋郁は県大会でインパクトを残すことができるか。