プロゴルフ界で長尺パターを流行らせた仕掛け人として知られるアダム・スコット(オーストラリア)が長尺パターに「別れ」を告…
プロゴルフ界で長尺パターを流行らせた仕掛け人として知られるアダム・スコット(オーストラリア)が長尺パターに「別れ」を告げ、再び短尺(一般的な長さ)へと回帰する模様だ。今週、イングランドのロンドン近郊にあるウェントワースGCで開催されるDPワールドツアーのフラッグシップ大会「BMW PGA選手権」で通常の長さのパターに戻すと、インスタグラムに投稿。多くのファンを驚かさせている。
スコットは10年以上、主に長尺パターを使ってきた。最も有名なのは49インチのスコッティキャメロン フューチュラXプロトタイプで2013年「マスターズ」を制覇したことで、メジャーを長尺パターで制した初めての選手になった。
L.A.B.ゴルフのライ角バランスパターを最初に使用した選手の一人でもあり、2019年に初めてツアーでディレクテッドフォースパターを使用している。これによりグリーン上のパフォーマンスを復活させ、2018年から24年にかけて、ストロークゲインド・パッティングでトップ50圏内にランクインした。しかし、今季は111位と低迷し、年間ランキングも90位でフェデックスカップ プレーオフ出場を逃した。スコットは現在、ヘッドの設計に協力し、最近リリースされたL.A.B.ゴルフOZ.1i HSパターを使用している。
OZ.1パターの共同開発は2023年にスタート。彼はより伝統的なマレット型の形状へ戻すことを提案し、設計に際しては一番お気に入りのスポーツカーにインスピレーションを受けた。
L.A.B.ゴルフのサム・ハーンCEOは「アダム・スコットとのコラボレーションは、我々のチームにとって刺激的でやり甲斐のあるプロセスでした。PGAツアーで最も経験豊富で尊敬されている選手の一人から、形状、打感、打音、そしてパフォーマンスに関するニュアンスについて、貴重な洞察を得ることができたのです」と述べた。
興味深いことに、スコットのSNS投稿を見ると、PGAツアー14勝の彼は長尺から短尺への移行だけでなく、L.A.B.のセンターシャフトの系譜から離れ、同社初のヒールにシャフトの刺さったモデルに移行しようとしていることが分かる。
ハーン氏はプレスリリースの中で「ライ角バランスの特徴はシャフトの接続される箇所の違いだけにとどまらないので、OZ.1i HSを使えば、ゴルファーはそれを感じ取ることができるでしょう。かなり従来的なパターに近い見た目をしていますが、パフォーマンスはL.A.B.のパターそのものです。全てのゴルファーのパッティングを向上させるという我々の使命にとって、大きな一歩となりました」と述べた。
OZ.1i HSは、ホーゼルにある通常より大きいアルミ製ライザーがL.A.B.ゴルフ特有の「ゼロトルク」設計を実現しており、実際はヒール側でパターヘッドに刺さっているシャフトの角度がフェースの中心を向き続けているのである。
エンジニアリング部門のブライアン・パークス副責任者は「ライ角に合わせてバランスを保つヒールシャフトパターの設計は、私たちに特別な課題を突き付けました。その結果として生まれたのが、特許を取得したカスタムのアルミ製ライザーなのです。これはOZ.1i HSの重要な特徴であり、これにより、ゴルファーが全てのL.A.B.パターに期待する固有の打感とバランスを犠牲にすることなく、複数のライ角に対応させることができました」と述べた。
手の位置やシャフトの長さに応じて、ライザーには複数のライ角と位置取りが用意されており、これがゼロトルク実現を可能にしている。
また、スコットの新しい標準的な長さのパターには、ミーリングされたステンレス鋼のインサートが搭載されているが、以前彼が使用していたブルームスティックパターは、単一構造になっていた。L.A.B.ゴルフによると、このインサートはゴルファーにより硬い打感と速いボール初速を持ったパターフェースというオプションを提供する。
果たして従来型の長さとシャフト構造のパターを使った試みが、どのような成果を産むのか。イングランドでのスコットの第1ラウンドは大いに注目を集めるだろう。
(協力/ GolfWRX、PGATOUR.com)