2大会連続の世界一を狙う日本は全勝でオープニングラウンドを通過した。 世界一を狙う上で最大のライバルとなりそうなのがアメ…

2大会連続の世界一を狙う日本は全勝でオープニングラウンドを通過した。

 世界一を狙う上で最大のライバルとなりそうなのがアメリカである。アメリカも5連勝でBグループ通過を果たした。そんなアメリカはチーム防御率0.44、打率.344、43得点はいずれも12か国トップである。MLB予備軍ともいえる逸材たちを紹介したい。

 【投手】

今年のアメリカは世界最強ともいっていい投手陣だ。オープニングラウンドでは登板10名中、8名が150キロオーバーだった。

 エースを務めるのがジオバニー・ロハスだ。世代NO.1左腕と評されるロハスは、大会初戦のパナマ戦で4回無失点の好投。この試合で150キロ中盤の速球を投げ込み、仕上がりは上々だ。左打者が多い日本にとっては厄介な投手になる。スーパーラウンドでも出番はありそうだ。

 台湾戦で5回、11奪三振の好投を見せたカーソン・ボレモン(背番号8)は、最速154キロの速球、切れ味鋭いスライダーを武器に翻弄する大型左腕。日本戦での先発が決まった。

 リリーフでは右腕のケイデン・ウェクター(背番号6)はオープニングラウンド2試合で3.2回を投げ、5奪三振。今大会は常時150キロ台中盤の速球(最速154キロ)、140キロ台前半のスライダーで空振りを奪う。同じくリリーフのブロディ・クレーン(背番号15)は制球はやや粗いが、常時150キロ台前半の速球、140キロを超えるスライダーで圧倒する。

 野手兼任の投手も実力が高く、アメリカ投手陣の中では技巧派と分類される右腕・マシュー・シャーマン(背番号25)は140キロ台後半の速球、切れのあるシンカー、チェンジアップを操る。ドイツ戦では4回無失点の好投を見せた。

 日本は荒れ球が多い速球派よりも、ゴロを打たせて、四球が少ない技巧派のほうが苦手だ。四球でチャンスが作れないため、機動力を生かせない。この手のタイプにして平均球速140キロ台を超えるので、厄介な投手になる。

 198センチ111キロの二刀流・コールマン・ボースウィック(背番号24)は、オーストラリア戦で3回6奪三振、無失点、無四球の快投。常時140キロ台後半・最速151キロの速球は威力抜群で、130キロ台後半のカットボールも切れ味抜群。スーパーラウンドでも十分登板はありそうだ。

【野手】

 今までのアメリカは本塁打量産のスラッガーがいたが、今年のアメリカ打線はどちらかというとミート寄りの打者が多い。オープニングラウンドでは本塁打0だった。

 スタメンの選手たちは守備力が非常に高く、12盗塁を記録しているように足も使い、バントも多用することから、日本と似たところがある。

 1番のグレイディ・エマーソン(背番号10)は5試合で14打数7安打を記録しているアベレージヒッター。構え、スイング軌道、狙い球の絞り方を見ても、簡単に打ち取れない選手だ。

 2番のエイデン・ルイズ(背番号1)は177センチ74キロとそれほど体は大きくないが、オープニングラウンドでは打率.471を記録した。足運びがうまく、きわどい打球でもアウトにできる守備力の高さがある。今年の日本代表でいえば、1番ショートの岡部 飛雄馬(敦賀気比)のような選手である。

 投手を務めるボースウィックはオープニングラウンドでは打率.235だったが、3打点を記録。粘っこい打撃が持ち味で打球速度は非常に速い。

 下位打線のウィル・ブリック(背番号16)は抜群の強肩が光る好捕手。オープニングラウンドでは8打数4安打4打点と、コンパクトなスイングで外野の間を抜く打撃が持ち味。守備では、フットワークの軽快な守備に加え、スローイングが非常に速く、簡単には盗塁できない。ブリックと併用されているアンドリュー・コステロ(背番号2)は5打数4安打を記録しており、控え選手もミート力の高い選手がそろう。

5番のアンソニー・マーフィー(背番号14)は打率.286だが、5盗塁を記録している好打者。センター守備ではオーストラリア戦で左中間に抜けそうな打球をダイビングキャッチした。

 オープニングラウンドの試合を見るとアメリカの選手たちはスイングスピードが非常に速いので、ゴロでも打球が速く、エラーを誘いやすい。

 オープニングラウンドの戦いを見ると、今年、世界一に最も近いチームだといえる。個々の能力の高さが際立っており、特に圧巻の投手陣で守り勝つ野球で頂点に立つ試合運びが想像できる。