◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 事前(9日)◇大洗GC(茨城)◇6840yd(パー72)強い選…
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 事前(9日)◇大洗GC(茨城)◇6840yd(パー72)
強い選手が使っているパターというのは気になるもの。スコッティ・シェフラーやロリー・マキロイ(北アイルランド)、ネリー・コルダらが使う「スパイダー」の話だ。岩井明愛がマキロイと同じモデル(スパイダーツアーXスモールスラント)を使っているのは周知のこと。さらにAIG女子オープン(全英女子)で優勝した山下美夢有が手に握っていたのは、「スパイダーツアーXクランクネック」だった。
日本でもその影響からか、“ワシャワシャ”と使用者が増えている。前週「フジサンケイクラシック」では杉浦悠太が「スパイダーツアーX センターシャフト」を新たに投入し、優勝争いに絡んだ(2位フィニッシュ)。
女子ツアーでも3週前の「CAT Ladies」から永井花奈が使い始めて、2位(CAT)→4位(ニトリ)→3位(ゴルフ5)と絶好調だ。「この時期はスパイダー使用者が毎年増えるんですよね」とはテーラーメイドのパター担当者。成績を出したい後半戦は、強い選手が使っているパターにあやかりたいという気持ちになるのだろうか。
永井が「家から引っ張り出してきた」という「スパイダーツアーレッド」は2017年発売のモデルで、現行スパイダーより一回りサイズが大きい。ジェイソン・デイ(オーストラリア)が好んで使っていたヘッドと記憶している人も多いかもしれない。「一番の決め手はこのインサートなんですよ。何ていうんですかね、球の出方がいいんです。しっかり音はするんですが、打感が柔らかくて初速がゆっくり。ストロークと球の転がりが合っていてタッチがすごく出ます」と投入理由を話す。
永井が言及するインサートとは黒いピュアロール。現行のスパイダーに入る白色のピュアロールとはまた打感が違うということだろうか。スラントネックとクランクネックの両者を打って、永井は最終的に後者を選んでいる。
赤スパイダーを好む永井も「ヘッドのお尻側が当たりそうになるんですよね」と、実際はもう少し小ぶりなスパイダーを使いたいようで、今週はテーラーメイドが用意した特注スパイダーを試していた。現行「スパイダーツアーX」のインサートを黒いピュアロールに替えたモデル。サイトラインには赤いラインが入り「ボールに引いた赤い線に合わせやすい」という、永井仕様の完全なるプロトタイプだ。果たしてメジャー大会での投入はあるか。
ほかにも女子ツアーでは高橋彩華、泉田琴菜(ともにスパイダーツアーX)、仲宋根澄香(スパイダーツアーS)、新垣比菜、全美貞(共にスパイダーZT)、男子ツアーでは石坂友宏(スパイダーZ)、勝俣陵、坂本雄介、山脇健斗(いずれもスパイダーツアーX)の使用が確認されている。さらに欧州ツアー参戦中の中島啓太もスパイダーツアーXクランクネックに替えている。
初代登場(2008年)からはや17年経つが、いまだ衰えぬスパイダー人気。初代を世に出した開発者は、ここまでのムーブメントを想像していただろうか。(茨城県大洗町/服部謙二郎)