中国メディアは橋本のスタイルを攻守一体と評した(C)Getty Images 9月7日までカザフスタンで行われていた、卓…

中国メディアは橋本のスタイルを攻守一体と評した(C)Getty Images

 9月7日までカザフスタンで行われていた、卓球のWTTコンテンダーアルマトイで日本の橋本帆乃香が女子シングルス、ダブルスで優勝を飾った。出場選手の顔触れは各国のランキング中位や若手有望株らが揃い鎬を削った今大会において、日本が誇るカットマンが堂々たる存在感を示した。

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 これまでの大会で中国の強豪選手からも白星を上げてきた橋本は、今大会もその強さを発揮。5試合を戦ったシングルスでは2回戦を除いて、4試合で中国勢から勝利を収めた。決勝では中国期待の若手、覃予萱を相手に4-0とストレートで圧勝。また、佐藤瞳と組み勝ち上がったダブルスでも、準決勝、決勝で中国ペアを下し、今大会での2冠を達成している。

 現代卓球界において、異色とも言えるプレースタイルで実績を積み上げている橋本。それ故、国際舞台における活躍は一際眩い輝きを放つこととなり、世界中からの関心も高まり続けている。

 また中国国内からは、すでに橋本を“天敵”として意識を強め反応も聞こえてきている。ポータルサイト『捜狐』が9月8日、アルマトイでの橋本の試合結果を振り返るトピックを掲載。中国の中堅選手を連続で倒し頂点を掴んだそのパフォーマンスをクローズアップしている。

 同サイトは、「一度だけ中国代表選手に勝つなら運も作用するかもしれない。だが一線級・二線級の中国女子選手を次々に破るとなれば、それはまぎれもなく実力の証だ。日本の橋本帆乃香は、すでに現女子卓球界を代表するカットの名手として広く認められている」などと主張。

 橋本のこれまでの戦績を称えるとともに、独特のスタイルにも言及し、「彼女は従来のカットマンとは明らかに違う。多くのカットマンが守備に徹するのに対し、橋本は『攻守一体』を体現している」と指摘。続けて、「攻撃力に優れ、反応も鋭く、不意に仕掛ける速攻は相手を翻弄する。守備から攻撃への切り替えのスムーズさ、そして攻撃のタイミングを見極める力はいずれも一級品だ」と分析する。

 また、今大会で橋本に敗れた自国選手の戦いぶりを振り返っており、「否応なく、中国女子の若手たちは回転の読みで課題を抱えていることが露呈した。橋本帆乃香のような“スーパーカットマン”を前にすると、手も足も出なくなる場面が目立つ」と対応が不十分だったと強調。その上で、「決勝でも、覃予萱は最後まで突破口を見つけられず、第3ゲーム序盤に一時リードした場面すら、橋本のミスに助けられただけだった」などと回想している。

 相手の強打を粘り強く返し、瞬時に攻撃に打って出るその姿は圧巻であり、まさに、卓球という競技の魅力が伝わるプレーを披露し続けている橋本。この先もそのスタイルで世界の強豪を打ち破り、さらなる高みを目指していく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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