皐月賞馬のミュージアムマイル(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)が、セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)で始動する…

 皐月賞馬のミュージアムマイル(牡3、栗東・高柳大輔厩舎)が、セントライト記念(3歳・GII・芝2200m)で始動する。

 ミュージアムマイルは父リオンディーズ、母ミュージアムヒル、母の父ハーツクライの血統。父は15年の朝日杯FSの覇者。一方の母はJRAで3勝。4代母は名繁殖牝馬のハッピートレイルズなので、93年のマイルCS覇者のシンコウラブリイ、昨年のオークスと秋華賞を制したチェルヴィニアと同じ一族となる。

 ここまで7戦3勝。デビュー2戦目から未勝利、黄菊賞と連勝。その後、朝日杯FSは2着、弥生賞は4着だったが、皐月賞で巻き返しに成功。テン乗りのJ.モレイラ騎手に導かれ、中団から鮮やかな差し切りを決めて、GIウイナーの仲間入りを果たした。続く前走の日本ダービーは6着だったが、結果的に距離が長かった印象。その点、200mの距離短縮で2200mとなる今回は、メンバー唯一のGI馬としても結果がほしい一戦となる。

 84年のグレード制導入以降、セントライト記念に出走したGI馬は13頭いる。その成績は【5-2-0-6】。勝ったのは84年のシンボリルドルフ、87年のメリーナイス、89年のサクラホクトオー、14年のイスラボニータ、16年のディーマジェスティの5頭だ。ただ、17年以降に限ると、17年のアルアインが2着、23年のソールオリエンスが2着、同じくドゥラエレーデが8着と、意外にも勝利から遠ざかっている。ミュージアムマイルはGIウイナーとして格の違いを見せられるか。大目標の天皇賞(秋)に向けて、弾みがつくレースを期待したい。