残りレギュラーシーズンの戦い方にも注目が集まる阪神・藤川球児監督(C)Getty Images 9月7日の広島戦(甲子園…

残りレギュラーシーズンの戦い方にも注目が集まる阪神・藤川球児監督(C)Getty Images

 9月7日の広島戦(甲子園)に2-0で勝ち、2年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした阪神。1990年の巨人の9月8日を塗り替え、2リーグ制後の史上最速記録とあって、同8日時点で残り試合が「17」を数える。

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 8日には守護神の岩崎優、セットアッパーの石井大智の出場選手登録を抹消した。投手陣の顔とも言える両右腕は、短期決戦を見据えてのリフレッシュ目的とみられる。とはいえ、日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージは、10月15日が初戦。1か月以上も先だ。

 ぶっちぎりの強さを見せつけての優勝だからこそ、今後の調整は一定の難しさがありえそうだが、「そんなことないよ」と首を振ったのが、元阪神コーチの佐藤義則氏だ。

 現役時代は阪急、オリックスで活躍し、阪神を含めセ・パ5球団で投手コーチを歴任した名伯楽は、9月9日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「普通に試合やってりゃいいことだよ」と言い切った。

 2位・巨人から5位・広島まで5.5ゲーム差の間に、4チームがひしめいている。CSファイナルステージの対戦相手も、現時点では想定できないとあって、「どこが出てくるかわかんないんだから、今からCSのことを考えたってしょうがない」と論じた。

 今季の阪神には打者陣や先発投手陣に、タイトルがかかる選手が多い。「個人成績もあるし、今の阪神が手を抜くとか、どうのこうのというのはないはず。負け勝ちは終わってみて出てくるけど、それは問題ない」と分析した。

「相手は2位、3位のために必死になってやってくる。阪神は優勝が決まったからっていって適当にやるってことはないと思うけど、そのへんだけはしっかりやらないと。調子を落とさないようにやっていくだけだよ」とまとめた名伯楽。その言葉には、ぶっちぎりで頂点に立った藤川阪神だからこそ寄せる“信頼”がにじんでいた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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