卓球女子の橋本帆乃香(デンソーポラリス)はカザフスタンで行われていた「WTTコンテンダーアルマトイ」に出場し、シングルス…

卓球女子の橋本帆乃香(デンソーポラリス)はカザフスタンで行われていた「WTTコンテンダーアルマトイ」に出場し、シングルスで優勝。佐藤瞳(日本ペイントグループ)とのダブルスを含めて2冠を成し遂げた。

シングルスでは中国選手相手に4勝を挙げる強さを見せつけた27歳カットマンに対し、現地メディアもその脅威を綴っている。

◆卓球女子日本の“変化”に中国メディアが言及「伊藤美誠と平野美宇は……」 カットマン橋本帆乃香の代表入りで「幅広い可能性を秘める」

■張本美に続く存在として言及

橋本は第2シードとして出場したシングルスでは初戦から中国勢と当たる組み合わせとなったなか、1回戦の縦歌曼(3-1)戦を皮切りに、準々決勝で徐奕(3-1)、準決勝で何卓佳(3-1)を下し決勝に進出。迎えた決勝では18歳の覃予萱相手に力の差を見せつけて4-0でストレート勝ちし、中国選手4人を倒しての戴冠となった。

9日に発表された世界ランキングでも11位と再びトップ10を視界に捉えた橋本の存在には中国も脅威を感じており、現地メディア『捜狐』も特集記事を掲載。昨年のパリ五輪から2028年のロサンゼルス五輪に向かうサイクルに入るなか、「張本美和に続き、もう一人の日本人選手が手強い敵として台頭してきた。遅咲きの橋本帆乃香である」と17歳の次世代エースに続く存在として橋本に言及している。

さらに記事内ではロス五輪のサイクルに入ってからの橋本の“対中国選手”への強さにも触れており、「橋本は(パリ五輪以降で)中国選手に対して17勝2敗と驚異的な勝率を誇ってきた。伊藤美誠や張本美和でさえこの高い勝率に並ぶことはできなかった」と中心選手2名と比較しながらその脅威を述べている。

橋本は直近では8月の「WTTチャンピオンズ横浜」で世界1位の孫穎莎、「ヨーロッパ・スマッシュ」で同2位の王曼昱と強豪以外には負けておらず、その安定感が際立つ。10月の「アジア選手権(団体戦)」の代表メンバーにも選出されているなか、「中国チームは橋本帆乃香を綿密に研究し、早々に打破する方法を見つけだす必要がある」と対策が求められるとしている。

現代卓球では減少傾向にあるカットマンのスタイルながら世界トップと渡り合う橋本。対中国選手相手に強さを見せる27歳が日本の中心選手となっていくのかは注目となる。

◆伊藤美誠&大藤沙月は上位進出へ好スタート切れるか 18歳松島輝空は中国の“世界No.1サウスポー”との大一番【WTTチャンピオンズマカオ】

◆「0-2から逆転することは……」大藤沙月が韓国エース相手の劇的勝利を振り返る 張本美和との可能性に「日本人で1番の選手」

◆橋本帆乃香、中国メディアが挙げた27歳躍進の理由 代表入りのカットマンを警戒「勢いを止めたのは孫穎莎と王曼昱だけ」