【日本代表vsメキシコ代表 2025年9月6日(土)19:00キックオフ】撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)】■FIF…
【日本代表vsメキシコ代表 2025年9月6日(土)19:00キックオフ】撮影/渡辺航滋(Sony αⅡ使用)】
■FIFAランク13位の「開催国」と予行演習
サッカー日本代表が現地時間9月6日(日本時間7日)、アメリカ・カリフォルニア州オークランドでメキシコ代表と対戦し、0-0の引き分けに終わった。
来夏のワールドカップ本大会の予行演習として挑んだアメリカ遠征の第1戦。森保一監督は、ゴールマウスにGK鈴木彩艶を据えたうえで3−4−2―1システムを敷き、ケガ人続出のCB陣は、右から板倉滉、渡辺剛、瀬古歩夢の並び。ダブルボランチは、遠藤航と所属チームでも6番の位置で起用されている鎌田大地の組み合わせ。ウイングバックは右に堂安律、左に三笘薫、2シャドーは南野拓実と久保建英。1トップに上田綺世を置いた。
試合はキックオフ直後から日本ペース。前線からの積極的なプレッシングで相手のビルドアップを封じ、開始直後に相手のミスから、さらに三笘との連携から久保がシュート。前半15分には渡辺のロングパスから堂安が抜け出すもゴールならず。すると、メキシコも徐々に日本の攻撃に対応して0−0のまま前半が終了した。
迎えた後半8分、鎌田の縦パスから上田がポストプレーで右サイドの堂安へ。そこに久保が絡んでボックス内に侵入してファーサイドにクロスを送ると、南野が強烈な右足ボレーを放った。だが、この決定機もシュートは枠外へと飛んだ。
その後、板倉が負傷で後半15分から関根大輝がピッチへ。さらに同24分から遠藤に代えて佐野海舟、久保と南野に代えて伊東純也と前田大然を投入し、三笘と堂安をシャドーの位置へ。さらに町野修斗、鈴木唯人を投入した。だが、交代カードが効果的には機能せず。逆にメキシコの速攻を受けてゴールを脅かされたが、GK鈴木が好セーブを見せてゴールは許さなかった。
そして試合終了間際に相手DFラインの裏に上田が抜け出すも、メキシコのDFセサル・モンテスが後方から足を引っ掛けて、VARチェックの末にレッドカードでの退場処分。試合全体としてペースを握り、最後は数的有利となった日本だったが、最後までゴールを決めることはできずにスコアレスドローとなった。
■「チームとしていい強化試合になった」
森保監督は試合直後のフラッシュインタビューで「局面局面のデュエル、球際の戦いでは優位に立てていたところがあったと思いますし、そこからチャンスも作れていましたけど最後決め切るところで、シュートの本数をもっと増やさなければいけないところが出たと思います」と振り返り、「今日の相手はこれまでと違って強度も上がって、スピードも上がった中、さらに守備の強度を我々は上げながら、守から攻のクオリティをもっと上げて、最後、ほんのちょっとのシュートチャンスも逃さないというところをチームとして高めていきたいと思います」と続けた。
それでも表情は明るく、「メキシコ相手には、これまでとは違った強度の高い戦いができて、チームとしていい強化試合になった」と語った後、中2日での次戦・アメリカ代表と対戦へ向けて「アメリカ戦に向けてもチームでいい準備をして、我々がアグレッシブにチャレンジできるようにしていきたいと思います」と頷いた。