今週は3日間開催。中山では計5鞍のメイクデビューが組まれており、各厩舎の血統馬がスタンバイしている。また、日曜日には…
今週は3日間開催。中山では計5鞍のメイクデビューが組まれており、各厩舎の血統馬がスタンバイしている。また、日曜日にはオークス馬の弟が阪神に遠征。どんな走りを見せるのか、それぞれの初陣に注目だ。
【9月13日(土) 中山芝1600m・牝馬】
◆サンセリテ(牝、父コントレイル、母スウィートリーズン、美浦・鹿戸雄一厩舎)
半兄に目黒記念2着、日経賞3着、京成杯3着など重賞戦線で活躍したディアスティマがいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込まれ、帰厩後も順調に追い切りの本数を重ねてきた。「もう少し体重が増えてほしいところもあるけど、デビュー前としては十分に動けている。スピード感があるし、まずはマイルで見てみたい」と鹿戸雄一調教師。鞍上は戸崎圭太騎手が予定されている。
【9月13日(土) 中山芝2000m】
◆レイヒストリコ(牡、父レイデオロ、母ヒストリックレディ、美浦・黒岩陽一厩舎)
3代母は桜花賞&オークスを制したベガ。叔母に桜花賞馬のハープスターがいる。こちらもゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、8月中旬に再入厩した。「まだ自分から進んでいくような感じではないけど、その気になれば水準以上の時計が出る。乗り手が促せば動くし、心肺機能や体力的には十分。切れるというより、追って長く脚を使えそうな印象です」と黒岩陽一調教師。
【9月13日(土) 中山芝2000m or 14日(日) 中山芝1800m】
◆ライヒスアドラー(牡、父シスキン、母クライリング、美浦・上原佑紀厩舎)
母は地方競馬の重賞・ローレル賞(SIII)を勝っている。3代母のターンバックジアラームはCCAオークスなど米G1を5勝。近親には新潟大賞典2着のハレルヤサンデーがいる。当初は6月のデビューを目指していたが、脚元が気になったために立て直した。再入厩後は順調に乗り込まれている。「まだ緩さが残っているけど、だいぶ動けるようになってきました。体が大きなわりに走らせると軽さがあります。心身ともに本当に良くなるのは先でしょうけど、いいモノを持っていると思います」と上原佑紀調教師。鞍上は佐々木大輔騎手が予定されている。
【9月14日(日) 阪神芝2000m】
◆プレイザリード(牡、父キズナ、母ダンスアミーガ、美浦・加藤士津八厩舎)
今年のオークスを制したカムニャック(今週のローズSに出走予定)の半弟。ゲート試験に合格後は山元トレーニングセンターでトレーニングを積み、8月中旬に再入厩した。「追い切りでは余力を持って動けています。優等生な感じでコントロールが利くし、長めの距離もこなせそう。まだ良くなりそうだし、血統馬らしい素質を感じます」と加藤士津八調教師。鞍上はJ.モレイラ騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)