本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。 今週の重…
本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日にチャレンジC(GIII)、日曜日にローズS(GII)、月曜日にセントライト記念(GII)が行われます。その中から中山競馬場で行われるセントライト記念を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年のセントライト記念での前走クラス別成績を見ていきます。過去10年のセントライト記念では前走でオープン特別以上に出走していた馬が8勝2着8回3着8回となっています。その中でも前走で日本ダービー(GI)に出走していた馬が36頭出走し5勝2着7回3着5回。複勝率47.2%、複勝回収率111%と良績を残しています。前走で日本ダービーに出走していた馬は春までに実績を残していた実力馬と言えますし、そのような馬が順当に能力を出し切っていると言えるのではないでしょうか。
一方、前走で3勝クラス以下の条件戦に出走していた馬は2勝2着2回3着2回。馬券に絡んだ6頭の内、5頭が前走で1着となっています。残る1頭は前走で3着に終わっていますが、1番人気での出走で上がりは1位を記録。前走の条件戦で負けていたとしても、1番人気の支持を集めレースで見どころのあった馬には注意が必要と言えるかもしれません。
続いては、過去10年のセントライト記念におけるキャリア別成績を見ていきます。過去10年のセントライト記念ではキャリア7戦以下の馬が9勝2着8回3着10回、キャリア8戦以上の馬が1勝2着2回となっています。
キャリアが豊富である馬はそれだけレース経験を積むことができていると言えます。と同時に、レースを多く使われている馬はキャリアが少ない馬と比べれば馬体が消耗している可能性があります。セントライト記念でキャリア7戦以下の馬に良績が集まっているのは、レース経験の多さよりも馬体の消耗が少ないことが重要であるからと言えそうです。今年のセントライト記念でもキャリアの少ないフレッシュな馬に注目してみるのもいいかもしれません。
それでは早速ですが、今週のセントライト記念でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆能力通りに走れば十分通用
ファイアンクランツ
前走の日本ダービーはイレ込まないように耳栓をして音を遮断。その効果で返し馬から落ち着きがあったとのこと。しかし、レースでは外枠ということもあり、道中は終始外々を回る形に。折り合い自体はスムーズに映りましたが、前に馬がいない状況で外目を回されたことが響き、直線は余力を失って9着と大敗。一線級相手に距離ロスのある競馬となりましたし、この結果は致し方ない面があります。
2走前の青葉賞(GII)ではエネルジコとクビ差の2着。3着は今年の菊花賞(GI)で注目の存在になりそうなゲルチュタールでしたので、能力は重賞でも十分に通用するモノがあります。前走の日本ダービーを除けばすべて掲示板を確保していますし、安定して自身の力を出し切れるタイプ。枠や流れ次第では変わり身を見せてくれるはずです。
レッドバンデ
重賞初挑戦となった2走前の青葉賞では勝ったエネルジコから0.1秒差、先述したファイアンクランツとは同タイムの4着。上位3頭は馬場の外目を通っていましたが、本馬は最内の狭いところを割っての好走。残念ながら日本ダービー出走の権利は獲れませんでしたが、重賞でもヒケを取らない能力があることは示せた一戦と言えます。
前走の稲城特別(1勝クラス)はやや相手に恵まれた感もありますが、2着に5馬身差をつけて圧勝。直線では外目へ持ち出そうとするも他馬に被されて進路を切り替える場面もありましたが、前にいた2頭の間にスペースができると一気に加速。クラスの違う走りで2勝目を挙げています。今回は近2走の東京芝2400mから中山芝2200mに条件は変わりますが、この舞台では3走前の未勝利戦で快勝していますし問題ないはずです。前走から相手強化になりますが、ここでも通用するポテンシャルは秘めていますし、上位争いになっても何ら不思議のない1頭と言えそうです。
ミュージアムマイル
デビューから7戦3勝2着1回3着1回。馬券圏内を外したのは3走前の弥生賞(GII)での4着と前走の日本ダービーでの6着。前者はレース後に馬場が合わなかったとのことで参考外。後者は道中で中団を進むも上がりの速い決着で前が残る流れで展開不向きとどちらも敗因は明確。2走前の皐月賞(GI)を快勝しているように能力は世代トップレベルですし、条件が整えば反撃は可能なはずです。
今回は日本ダービー以来の出走になりますが、新コンビとなる戸崎騎手を背に行われた1週前追い切りでは切れのある動きを披露。その後の報道で鞍上は確かな手応えを掴んだ様子ですし、陣営も自信を持って送り出せる状態と仕上がりに太鼓判を押しています。週明けの天気予報ではレース当日は晴れとなっていますし、今のところ馬場状態の心配もなさそう。自身の力を出せる状況でレースを迎えられそうですし、GI馬として恥ずかしくない走りを見せてくれるのではないでしょうか。