<都市対抗野球:三菱自動車岡崎2ー1日本生命>◇7日◇準決勝◇東京ドーム 三菱自動車岡崎が日本生命下し、24年ぶりの決勝…

<都市対抗野球:三菱自動車岡崎2ー1日本生命>◇7日◇準決勝◇東京ドーム

 三菱自動車岡崎が日本生命下し、24年ぶりの決勝進出を果たした。8日の決勝で勝利すれば悲願の都市対抗大会初優勝となる。

 主将を務める古川 智也内野手(広島新庄ー慶応義塾大)は、「あとは楽しむだけ。ここまできたら成長というより、しっかりと調整して臨みたい」と冷静だ。入社3年目ながら大役を任され、「周りの選手から『キャプテンいってこい!』と声をかけてくれる。後押しにもなりますし、やってやるぞという気持ちになる」と仲間の力を支えに、チームをまとめてきた。今大会も2回戦のJR東日本東北戦で8回にタイムリーを放つなど、勝負強さを発揮。決勝でも主将兼4番の打撃に注目が集まる。

 古川は東海地区予選では4本塁打を記録。ヤマハとの第4代表決定戦では、2本塁打7打点の活躍でチームを都市対抗大会に導いた。六大学時代は通算本塁打1本に終わった中で、社会人で成長を遂げたが「ウエイトとスイング量を増やしました。正直僕も不思議というか…」。少し考えた後に「でも打撃に対する考え方を変えたんです」。そう口にして続けた。

「大学の時はスイングが弱くバットが全然折れなかったです。ただ社会人に進んで強く振ることを意識してからは、バットが折れるようになりました。そこはスイングが強くなった証拠かなと思います」

 社会人日本代表にも選出されるほどの実力者。ドラフト解禁となる昨年まではNPBも意識していたが「今年からキャプテンなので、個人の成績よりチームのことを考える方が多くなった。NPBはその延長でいければと思いますが厳しい世界。そこは割りきって今はチームのことを大事にしている」と目の前の試合を勝ちきることだけを考えている。

 決勝戦の相手は同じく東海地区の王子。若きリーダーの一振りがチームを頂点に導くはずだ。