<令和7年度 秋季埼玉県大会西部地区予選:東野8-1入間向陽(7回コールド)>◇6日◇1回戦◇飯能市民球場 東野のエース…

<令和7年度 秋季埼玉県大会西部地区予選:東野8-1入間向陽(7回コールド)>◇6日◇1回戦◇飯能市民球場

 東野のエース、サブマリン小川翔太郎(2年)がこの日、投打の主役となった。

 飯能市民球場の第2試合は、夏のスタメンが半数近く残った入間市の私学校・東野と同じく半数が夏経験者の入間向陽との一戦。

 先発は入間向陽が右サイドの松﨑立樹(2年)、一方の東野はアンダースローの小川と両エースが登板し試合が始まる。

 両校共に新人戦では惜しくも地区のシードは取れなかったが、接戦での敗戦であり、新チームは順調なスタートを切っていた。接戦になるかと思われたが試合は意外な展開となる。

 東野は初回、2死から敵失と4番・柳拓仁(2年)の安打で2死一、二塁とし、続く武山遼音(2年)が左前適時打を放ち幸先良く1点を先制する。

 2回裏にも1番・折笠拓未(2年)の適時打で1点を追加した東野は、4回裏にも、四球と折笠の安打でチャンスを作り、3番・小川のライト線への2点適時三塁打と柳の左前適時打でさらに3点を追加。5点差をつけ試合の主導権を握る。

「アンダースローは高1の夏終了後から。フォーム的な部分や股関節の使い方などは渡辺俊介さんの動画を参考にしました。夏終わってから制球について拘ってやってきた」と、投げては東野のエース小川が7回無四球5安打6奪三振1失点と抜群の安定感を披露する。

 東野は7回にも柳の安打を足がかりとし、7番・小林大二朗(2年)が左中間へ2点適時三塁打を放つと、続く小澤海斗(1年)も右前適時打を放ち7点差。

 結局、東野が入間向陽を8回コールド8対1で下し初戦を突破した。

 まずは順調なスタートを切った東野。「夏から投げているエースが安定しているので落ち着いて試合に入れる。あとは四球がないのでまとまった投球ができたことが良かった。今日は連打を浴びる雰囲気もなかったですし」と、鞠子監督もエースへ賛辞を送る。打線など現状のチームの完成度に関しても「外の球に手を出して前に出されると相手の思うツボだからタイミングを大事に。東京高校や錦城さんとも練習試合で良いゲームができたので」と、手応えを感じているようだ。

 だが、あくまで次の富士見戦が本番だ。幸い投手陣は右下手投げの小川に左腕・福村、右上の中舘とバリエーションに富んでいる。あとは「バントなど細かい部分でミスがあったので、選手の気持ちを整えてあげたい」と、鞠子監督は細かい部分の修正を促し、次の富士見戦を見据える。

 あとは「今日は直球の調子が良かった。次戦はより高低を意識させられるように」と言うサブマリン小川がこの日同様の投球を次の富士見戦もできるか。エースが県大会出場への鍵を握る。