阪神2年ぶりのリーグ優勝を史上最速で達成した藤川球児監督(C)Getty Images 阪神は9月7日の広島戦(甲子園)…

阪神2年ぶりのリーグ優勝を史上最速で達成した藤川球児監督(C)Getty Images

 阪神は9月7日の広島戦(甲子園)に2-0で完封勝ち。4連勝で2年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。「9・7」の達成は、1990年の巨人の9月8日を塗り替え、2リーグ制後の史上最速記録となった。

 2位・巨人に17ゲーム差を付ける圧勝。その要因を現役時代は阪急、オリックスで活躍し、2002~2004年に阪神の投手コーチを務めた佐藤義則氏が分析。9月8日に更新した自身のYouTubeチャンネルで、冒頭に「本当におめでとうございます」と祝福した。

【動画】おめでとう前編 史上最速V達成 2025年9月7日 【阪神 vs 広島】 佐藤義則の眼

 7日時点の439得点はリーグ最多、296失点は同最小。「素晴らしい成績だったと思います」と敬意を払った。自身が阪神コーチ時代、現役だった藤川監督は2軍が主戦場だった。「そこから(1軍で)バリバリ成績を収めて、監督になって、即優勝っていうね。偉業を達成したので、おめでとうと言いたいです」と重ねた。

 一方で、辛口の名伯楽は厳しい指摘も忘れない。「阪神がすごいって言えばそれまでだけど、相手が情けなさすぎたっていう風に俺は思っている」と断じた。阪神と対戦するセ5球団は「投手はプレッシャーかかって、勝手に四球を出して、勝手に打たれている」傾向に陥ったと見ている。打線についても「ヒットを10本以上打っても、点数が取れない。そういう試合がすごく多かった気がする」と振り返った。

 それに対して阪神は違った。佐藤氏は「相手に(得点につながる)1本が出ない時に、阪神には1本が出る。そして、投手がしっかり抑えて、接戦で常に勝つ」と力説。さらには「7回、8回に負けてても、追いつき、逆転するっていう試合がすごい多かった。やっぱり粘れ強い。バッターの集中力、走塁にしてもそうだし、守備にしてもそうだし、大事なとこでファインプレーがあったりね」と感嘆した。

 名伯楽はこうまとめた。「大事なところでヒットが出る。大事なところで守れる、大事なとこで抑える。やっぱり強いって言っていいんだろうね」とうなった上で「勝ちたい時に全部勝てていた。本当にすごい成績だと思う」と最後まで称賛が止まらなかった。

 まさにその言葉通りに、藤川阪神は大事な局面で力を発揮し、史上最速でリーグ優勝を成し遂げた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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