2位の巨人はいかに今後チームを再構築していくか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 今季圧倒…

2位の巨人はいかに今後チームを再構築していくか(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
今季圧倒的な強さを発揮していた藤川阪神の優勝が決まった。
マジック1で迎えた9月7日の広島戦(甲子園)に2-0で勝利。9月7日にリーグ優勝を決めたのは2リーグ制後、最速、また阪神において新監督が初年度に優勝を飾ったのも史上初の快挙となった。
貯金33、2位に17ゲーム差をつけての独走優勝、現状で2位以下が勝率5割を切る、借金状態という異例の事態にも注目が集まっている。
また、早々にリーグ優勝が決まったことで次に目を向けられそうなのが、セ・リーグの熾烈なCS争いにもある。
2位巨人と3位DeNAとの差は1.5差、また4位の中日は3位DeNAに3.5ゲーム差となっている。
残り試合が少なくなる中、上位球団が求められるのは、阪神・藤川監督もナインに常に求める凡事徹底の姿勢もキーワードとなりそうだ。
今季圧倒的な強さを発揮した藤川阪神といえば、背景に「堅い野球」もある。
チーム失策は中日の「52」に次ぐ「53」とリーグ2位、打撃陣の四球は「401」とリーグ最多を記録した。
今季は主砲、佐藤輝明が36本塁打、89打点の打撃二冠と森下翔太、大山悠輔含むクリーンアップの破壊力も話題を呼んだが、陰ではしっかりできることをチーム全体で取り組んだことが勝ち星につながっている。
投手陣においても先頭打者に四球を出さない、犠打もしっかりなど、すべてにおいてスキのない戦いぶりが光った。
逆にリーグ2位の巨人は6-3と中日を下した7日のゲームでバントを3度失敗したことも注目された。
試合は初回に岸田行倫の先制適時打で勢いをつけ、1ー0で迎えた2回無死一、二塁の好機に先発左腕の横川凱は送りバントを失敗。横川は4回一死一、二塁の好機にもバントを決められなかった。
できることをしっかりやらないと流れを手放すことにもつながりかねない。
この試合では初回の無死一、二塁のチャンスに現在リーグ首位打者の泉口友汰もバントを決められず、ヒッティングに切り換えるも右飛に倒れる場面もあった。
特に今後はポストシーズンを見据えて、ワンプレー、ワンプレーの重みが増す中で、ナインにもより慎重に取り組む姿勢が求められそうだ。
いずれにせよ、歴史的な強さを発揮した阪神の優勝でレギュラーシーズンの決着はついた。今後は熱いポストシーズンに向け、2位以下のチームがいかに牙をといでいくか。今後の戦いぶりも注目を集めていきそうだ。
*記録はすべて7日現在
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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