◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 最終日(7日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇晴れ(観衆12…

◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 最終日(7日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇晴れ(観衆1273人)
最終日にもっとも“見せ場”を作ったのは、通算8アンダーの3位で惜敗した蝉川泰果だったかもしれない。最終組の1組前から2打差を追い、前半2番でグリーン手前ラフからチップインバーディ。さらに3番では、フェアウェイから56度のウェッジで120yd先のカップに沈めるショットインイーグルを決める。出だし3ホールで3つ伸ばし、一気に2打リードの単独首位に躍り出た。
首位に並ばれて迎えた後半14番(パー5)では、2オン狙いの2打目を大きく左に曲げるトラブル。救済を受けるとグリーンに手前の池がかかるため、カート道から直接打った3打目をピン奥7mに乗せた。これを沈めて再び単独首位に。しかし、勝ちきれなかった。

「あのロケットスタートから考えると、もっといいスコアで回れていたと思う」。4つのボギーが重くのしかかり、終わってみれば「68」で優勝スコアに2打届かなかった。悔やまれるのは「グリーンが異常に速くなっていて対応できなかった」というパッティング。前半5番では8mから1.5mほどオーバーさせ、追い上げムードに水を差す3パットボギー。9番では下りスライス8mのパットがカップを逸れてから加速し、グリーンを飛び出してスコアを落とした。
「あれが痛かった」と振り返るのが、カート道からバーディを奪った直後の15番。1m強のパーパットが予想以上に切れてカップを蹴り、追う立場に変わる痛恨のボギー。「勝負どころでの弱さが出たと思う」と反省の言葉を並べた。

次週は休養に充て、2週後の「ANAオープン」(北海道・札幌GC 輪厚C)から戦線に復帰する。「まずは(今季)2勝目がしたい。(来週は)良い位置で勝てないことと向き合う、大事な1週間になると思う」。直近3試合で7位、5位、3位と勝ちきれない展開が続く原因の究明を急ぐ。(山梨県河口湖町/塚田達也)