◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 最終日(7日)◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇650…

◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 最終日(7日)◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505yd(パー72)
今季2勝目を逃した柏原明日架の表情は清々しくもあった。「正直、勝ち負けは自分でコントロールできるものじゃない」。首位タイから5バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算11アンダーは1打差の2位。8月の「NEC軽井沢72」以来となるツアー通算4勝目を手中に収めかけた戦いには悔しさと手応えが入り混じる。

スタートの1番で第2打をピンそば1mに絡め、前半のうちに混戦を抜け出した。まさかのトラブルは逃げ切りを図ったサンデーバックナインの入り口で到来。フェアウェイの右サイドに狙いを定めた10番の1Wショットがカート道に弾かれ、さらに右の崖下に転がった。
ボールは木の根元で止まり、OBこそ免れてボギーでとどめたものの、続く11番でも第1打が流れて右ラフにこぼれた。リーダーの座を若手選手たちに譲り、終盤16番(パー5)で1.5mのバーディチャンスをものにしながら、あと一歩が届かず終戦。「1打で負けたとなると、やっぱりあの2つのボギーはもったいなかった」と悔しがった。

3週前に6年ぶりに優勝してからも、ショットの課題と向き合う日々が続く。左サイドに危険なエリアを感知した際、フェードヒッターながら左に球を打ち出せない悩みを抱える。短縮競技となったこの2日もその悪癖と向き合った。敗れても、「NECで優勝した時よりも、自分が取り組んでいることができた回数は間違いなく多かった」のが、国内メジャーを3試合残すシーズン後半戦に繋がる収穫だ。

最終組で争い、初優勝を飾った荒木優奈は宮崎・日章学園高の後輩にあたる。「(上位が)団子状態でもショットも安定して、隙のないゴルフだったと思います。(18番で)シビアなウィニングパットも入れてきた。今シーズン、彼女なりに優勝争いをしてきたことが自信になっていると客観的に見て思えた」と、ホールアウト後は優しくハグ。「優勝者にふさわしいプレーをしていました」と心からたたえた。(千葉県市原市/桂川洋一)