サッカーJ1では熾烈な残留争いが繰り広げられているが、その鍵を握るのは上位チームの控えGKかもしれない。現在降格圏にい…

 サッカーJ1では熾烈な残留争いが繰り広げられているが、その鍵を握るのは上位チームの控えGKかもしれない。現在降格圏にいる湘南ベルマーレの“新戦力”のデビュー戦でのプレーに、驚きの声が広がっている。

 今シーズンのJ1では、例年以上の激しい争いが続いている。現在首位に立つのは京都サンガF.C.だが、4位の鹿島アントラーズまで勝点2差しか開いておらず、6位のサンフレッチェ広島も首位まで4ポイント差と、1節でトップ争いの様相が大きく変化しうる状況である。

 激しい争いが繰り広げられているのは、上位だけではない。J1残留を争う戦いも熾烈だ。残留ラインを挟んで、1節で順位が大きく入れ替わる状況となっているのだ。

 そうした中でも苦しい状況にあるのが、湘南ベルマーレだ。シーズン序盤は快進撃を続け、鈴木淳之介は日本代表にも選出されたが、選手の活躍が皮肉な結果を生んだ。鈴木と畑大雅、福田翔生という若き期待の選手たちが、夏場にヨーロッパのクラブへと羽ばたいていったのだ。

 さらに痛かったのが負傷者が出たことだ。開幕戦からゴールを守っていたGKの上福元直人が、練習中にアキレス腱を断裂。全治期間は発表されていないものの、今季中の復帰は難しいとみられ、急きょ横浜F・マリノスからポープ・ウィリアムの加入が発表された。

 実は、GK陣の補強は1人だけではなかった。7月には、浦和レッズから吉田舜が期限付き移籍で加入することが発表されていたのだ。

 吉田はまだ、J1での出場経験はない。だが、実力を示して着実にステップアップしてきた選手だ。

 2019年に当時J3だったザスパクサツ群馬でプロキャリアをスタートさせると、すぐに正GKとして活躍して、1年で当時J1の大分トリニータへと移籍。リーグ戦での出場機会は2022年のJ2での11試合にとどまっているが、2023年には国内屈指のビッグクラブである浦和へと移籍を果たした。

 大分、浦和では、十分な出場機会を得られなかった。大分では高木駿、浦和では西川周作という名手がいたからだ。

 だが、試合に出られない間も多くのことを学んでいたことを証明した。湘南でのデビュー戦となった9月3日のルヴァンカップ準々決勝第1戦では、セーブのみならず見事な足技を披露。超低弾道のパントや、いとも簡単に通すミドルレンジのパスなど、高木、西川という先輩から学び取ってきたことを、プレーで証明した格好だ。

■「これは“観客から金を獲れる”キック」

 試合は3-2で湘南が先勝。さらに吉田の初陣プレー集が湘南のSNSで公開されると、多くの人が驚嘆の声を上げた。

「これは“観客から金を獲れる”キック」
「パントうますぎる」
「早い展開のサッカーにはもってこいのフィード力」
「想像以上によくて笑」
「リーグ戦でも見たいなー」
「こんな上手いのが第3GKだったのか… GK大変やな…」
「キックやべぇ。すごいとは知ってたけどここまでとは。 浦和レッズまだこんなの隠してたんかよ」

 シーズン途中に加入したポープも、早くもリーグの月間ベストセーブ賞を受賞している。新たに加わったGKたちが、湘南のJ1残留の鍵になるかもしれない。

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