9月6日、WEリーグ第5節が行われ、昨季王者の日テレ・東京ヴェルディベレーザが6−1でAC長野パルセイロ・レディースに…

 9月6日、WEリーグ第5節が行われ、昨季王者の日テレ・東京ヴェルディベレーザが6−1でAC長野パルセイロ・レディースに圧勝。18歳のMF眞城美春は、冷静な“ループ弾”を決めた。

 開幕戦でINAC神戸レオネッサ(0−2)、第3節で三菱重工浦和レッズレディース(0−1)と優勝を争うライバルクラブに敗れた日テレ・東京ヴェルディベレーザだったが、第4節では眞城の華麗なルーレット弾などで4−1の大勝を収めた。

 迎えた今節もゴールラッシュ。前半10分に北村菜々美、同17分に塩越柚歩がゴールネットを揺らすと、2−1で迎えた後半22分だった。

 右サイドから山本柚月がカットインする形で中央へドリブルして、左サイドへ展開。そこから山なりのクロスがゴール前に放り込まれたところに、背番号14の眞城がいた。目の前で味方がジャンプするも触ることができずに流れてきた難しいボールを、眞城はボックス内でピタリと足元にトラップ。そして、2つ目のタッチでシュートコースを消すために体を投げ出したDFのタックルを冷静にかわすと、最後は前に出てきたGKの左上を抜く、絶妙な右足タッチでのループシュートを放った。

 このゴールでチームに勢いをつけた眞城は、さらに後半35分に中盤から前線へ絶妙のスルーパスを送って樋渡百花のゴールをお膳立て。1得点1アシストの活躍で6−1圧勝に貢献した。

■「正直、長谷川唯よりも得点力あるMFかもしれない」

 前節の華麗な“ミハルーレット弾”に続く、今節の“ミハループ弾”に対して、SNS上には「美春ちゃんうまいなぁ〜」「マジで上手すぎるんだよな」「圧倒的な技術と状況判断」「スルーパスと絶妙トラップから落ち着いたループも見事!」と称賛続々。「この名前は今から覚えて、というか刻み込んでおいて欲しい。歴史に残る名前になるから」のコメントも寄せられた。

 昨季リーグ戦18試合に出場して、4得点を記録。クラブのWEリーグ初優勝に貢献した眞城は、ベストヤングプレーヤー賞を受賞し、なでしこジャパンにも初招集された。その活躍とセンス抜群のプレーぶりに、ベレーザOBでマンチェスター・シティWFC所属の長谷川唯と比較する声が多いが、「正直、長谷川唯よりも得点力あるMFかもしれない」との意見も。はたして、ここからどのような成長曲線を描くのか。18歳、伸び盛りの天才MFのプレーは今、見ておくべきだ。

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