13日から東京で開催される陸上の世界選手権に出場するフランスの代表選手ら約90人が、事前合宿のため、5日までに和歌山市…
13日から東京で開催される陸上の世界選手権に出場するフランスの代表選手ら約90人が、事前合宿のため、5日までに和歌山市に到着した。紀三井寺の競技場で最終調整を行い、10日に東京へ出発する。
5日夕方には和歌山陸上競技協会などが主催する歓迎セレモニーが行われ、選手らはその後、準備運動で軽くトラックを走った。女子1500メートルに出場するアガット・ギレモ選手はフランス女子の記録保持者。「和歌山に着いてすぐ感じたのはフランスに比べて暑くて湿気も多いこと。世界陸上ではメダルを取ることが目標」と話した。
35キロ競歩のケビン・キャンピオン選手は1カ月前に和歌山入りした。この大会での引退を決めているという。「選手生活の最後として良い思い出になるように締めたい。紀三井寺の競技場はすばらしい施設だ」と話した。
県は国内外のナショナルスポーツチームの合宿誘致を推進しており、東京五輪ではドイツとホンジュラスのサッカー代表が県内で合宿した。陸上のフランス選手団は、2007年に世界陸上が大阪で開催されたときにも、和歌山市で事前合宿している。今回は事前に和歌山市を視察し、宿泊する和歌山マリーナシティホテルの環境や関西空港からの近さを評価して、再び事前合宿を決めたという。
フランス代表の練習は、9日までの午前9時~午後0時半、午後5~8時にスタンドから見学できる。小学生の団体見学や選手らによる陸上教室も予定されている。
県ワールドマスターズゲームズ推進室の担当者は「世界のトップ選手を和歌山の子どもたちに見てもらいたいし、和歌山のPR効果にも期待したい」と話している。(榊原織和)