メジャーの酸いも甘いも知るベテランであるロハスは、大谷に対する賛辞を口にした(C)Getty Images 大谷翔平(ド…

メジャーの酸いも甘いも知るベテランであるロハスは、大谷に対する賛辞を口にした(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)の偉才ぶりが発揮された。
現地時間9月5日、敵地でのオリオールズ戦にドジャースの大谷翔平は「1番投手兼DH」で先発。試合開始の約4時間半前に先発予定だったタイラー・グラスノーが背中の張りを訴えて登板を回避した影響した中で急きょ任されたマウンドだったが、3回2/3を投げて無失点、被安打3、与四球1、5奪三振と好投した。
【動画】緊急登板の大谷翔平 オリオールズ打線相手に三振を奪うシーン
惜しくもチームは1-2でサヨナラ負け。連敗も「4」に伸びた。しかしながら、大谷が見せつけたタフネスぶりは小さくない反響を呼んだ。というのも、グラスノーに代わる先発登板が決まったのは、試合開始の約4時間半前。当初は8日(現地時間)のロッキーズ戦で投げる予定だったが、「マウンドにいくしかないっていう気持ちでいきました」とチームの窮地に登板を志願。デーブ・ロバーツ監督が「本当に尊敬する」と脱帽する姿勢で投げ抜いた。
そもそも投打二刀流を継続的にこなすことが異例。心身に相当な負担を強いられている中で、今回は緊急登板もこなした。そんな大谷のタフさには同僚たちからは称賛の言葉が向けられている。
「本来なら誰もそんなことをすべきじゃないと思う」
そう語るのは、ベテラン野手ミゲル・ロハスだ。メジャーリーグキャリア11年を重ねる36歳は、米スポーツ専門局『FOX Sports』でベンチ裏で努力を重ねる大谷の姿を目の当たりにした想いとともに、「現球界で唯一無二」と評される異能を称えた。
「ショウヘイには究極の敬意を払うべきだ。だって彼は自ら望んでプレーし続けているんだからね。毎晩のようにフィールドに立ち、打席に立つことを望んでいる。そりゃあ、時々は思うよ。『もしも、俺がこの試合を指揮できるなら、3打席目にショウヘイを交代させて、今日は家に帰す』ってね。でも、彼自身はそんなことを微塵も望んでいない。彼はいつだってフィールドに立ち続けたがっている」
ドジャースのOBからも賛辞が集まっている。地元スポーツ局『Sports Net LA』の解説を務めるジェリー・ヘアストンJr.氏は、「彼のように体調が万全でない中で二刀流を続け、さらにいきなりマウンドにも立ち、日々プレーし続ける選手がいるのは本当に頼もしい」と大谷を激賞。「言わせてもらうが、ショウヘイ・オオタニこそ“真の漢”だよ。間違いなく超一流のやつだ」と称えている。
7月4日以来、22勝30敗と大きく負け越しているドジャースにあって、何とか勝ち星をもたらさんとする大谷の振る舞いは、心底、頼もしい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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