いまだアルゼンチン代表のエースとして絶大な存在感を放っているメッシ。ゆえに彼のW杯出場を求める声は尽きないが…(C)Ge…

いまだアルゼンチン代表のエースとして絶大な存在感を放っているメッシ。ゆえに彼のW杯出場を求める声は尽きないが…(C)Getty Images

 偉大なる10番は、母国でのラストマッチで涙を流した。

 去る9月4日、来年6月に開催される北中米ワールドカップ(W杯)の南米予選で、アルゼンチン代表は、本拠地でベネズエラと対戦。試合前に「これがアルゼンチン国内での最後の公式戦になる」と明言していたリオネル・メッシが2ゴールを決めるなど3-0と快勝した。

【動画】神戸の守備陣を翻弄! 国立を沸かせたメッシのテクニックを見る

 試合前に、感極まり、ほろりと涙を流す姿を見せたメッシ。そんなエモーショナルな試合で2ゴールを挙げ、7万6490人の大観衆の期待に応えた38歳は、いまでもアルゼンチン代表内で唯一無二のカリスマを持っていることをプレーで示した。

 だが、メッシの決意は揺るぎない。試合後に地元放送局『Tyc Sports』のフラッシュインタビューに応じた際に「僕はサッカーが大好きだ。プレーするのが好きで、できれば終わってほしくない。でも、その瞬間が確実に近づいていることは自覚している。それはそうなるべき時に起こる」と引退の可能性を示唆。その上で、来夏に迫るW杯出場についても言及した。

「前にも言ったけど、僕がもう一度、ワールドカップに出場することはもうないと思う。それは論理的に考えて、39歳になる僕が出場する可能性は低いからだ。あと9か月は近いようで長いから」

 アルゼンチン代表としての成績は、まさに唯一無二だ。A代表では通算194試合に出場しているメッシは、114ゴール、61アシストと驚異的なスタッツを記録。一時はディエゴ・マラドーナと比較する国民から誹謗中傷をされる不遇も経験したが、2度のコパ・アメリカ制覇、そして2022年のカタールW杯優勝の立役者ともなった。

 そんな英雄は2ゴールを叩き出したベネズエラ戦に象徴されるようにいまだ健在である。ゆえに国内では、来るW杯出場を求める声が圧倒的に占めている。全国紙『Ole』が行ったアンケートでは、91%が「メンバーに必要」と回答。いまだ絶大なる影響力があることが示されている。

 では、どうすればメッシは連覇のかかる檜舞台に立てるのか。かつてディエゴ・マラドーナから厚い信頼を寄せられていた名フィジカルトレーナーのフェルナンド・シニョリーニ氏は、米『CNN』のインタビューで、「メッシを本当に愛しているなら、時には周りの人間が『ダメだ』と言うべきだ。38歳の彼が、すべての試合に出場することはできない」と強調。心身ともに休養期間を与えることが、出場の可能性を広げる最善策と論じた。

「メッシは1994年のアメリカ大会を前にしたマラドーナのように、2026年のワールドカップに向けて特別な準備をしなければならない。彼はサッカーにあまりにも夢中だから、実現しないとは思うが、彼が好きな場所で、子どもたちやアントネッラ(奥さん)と一緒に1か月ぐらい自由に過ごすべきだ。

 今はすべてを忘れて、エネルギーを充電するんだ。その後にサッカーがもたらす、飢え、貪欲さを持ってピッチに戻ってくればいい。私はメッシに言いたい。感覚的な快楽は将来の問題の根源になる。だから、その過ちを犯すな。今はサッカーが引き起こす抑えきれない情熱に歯止めをかけるんだ。それが問題や怪我の根源となり、君が万全の状態で臨めなくなるかもしれない」

 ベネズエラ戦後に「希望と情熱を持っているし、モチベーションは高い。一日一日が、一試合一試合が大切なんだ」とも語ったメッシ。いつか下される彼の決断の行方は、果たしていかなるものとなるのか。史上最多6度目のワールドカップ出場を果たす姿を見たいファンは少なくないが……。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「僕の人生は変わった」メッシが悲願のW杯制覇の本音を米放送局で告白 全てを手にした天才が語った“引退の時”

【関連記事】メッシ母国紙も驚嘆! 大谷翔平の天文学的契約に広まる反響「信じられないかもしれないが、これは現実だ」

【関連記事】「最悪の状態だ」貴公子ベッカムの“近影”に広まる衝撃 頭髪に起きた異変に英紙も仰天「滑稽な失敗に遭遇した」