◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 3日目(6日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)5月「中日クラ…
◇国内男子◇ロピア フジサンケイクラシック 3日目(6日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)
5月「中日クラウンズ」以来となる首位で迎える最終日。3位から1打差を追った岡田晃平は7バーディ、3ボギーの「66」で通算8アンダーに伸ばし、ツアー本格参戦2年目の23歳が初優勝に前進した。
「こんなに良いところでプレーできるとは思っていなかった」という予想に反し、2回目の富士桜で初タイトルのチャンスを引き寄せた。「オープン競技を含めると8戦か9戦連続なので、そろそろ体が痛いところ。疲れもあって調子が悪かった」というのが本音。「アイアンが良い感じ」というグリーンを狙うショットが好調であることが大きい。飛距離よりも刻みで方向性を優先させるマネジメントもスコアメークを支え、予選2日間トータルのパーオン率は72.2%(2位タイ)を記録する。
疲労困憊で乗り込んだだけに、2日目のラウンドが大雨で中止になったことは幸いだった。念のため午前4時30分に起床してプレーに備えたが、約1時間後に中止が決定。ジムで軽いトレーニングをこなして汗を流し、ホテルで「ゆっくりしていた」と静養に努めた。
そんな貴重な空き時間にも読み進めた、「初めて本を買った」という一冊がある。前週の「KBCオーガスタ」開幕前に手元に届いたという松山英樹の自叙伝『彼方への挑戦』(徳間書店)だ。全12章の構成で、現在は「まだ(松山が)プロになる前」という4章目の段階。「知識と経験を蓄えなさいとみんなに言われているので、いま勉強しています」という。
松山は明徳義塾中学・高校、東北福祉大と、自身と同じ道を歩んだ憧れの先輩でもある。「マスターズの経験や、一番練習しているといわれる松山さんの練習量とかも本に書いてあったので、自分のモチベーションも上げていけている」。ツアー転戦の必携アイテムになりそうだ。
あすは今季3回目となる最終日最終組でのプレー。届きそうで届かない初優勝へ、最大の敵は自分自身だ。「自分に打ち克つメンタリティでやりたい。難しいコースでも極力“ミスしそうだな”と思わないように、自分を信じてやりたい」。今度こそ、思いを遂げてみせる。(山梨県河口湖町/塚田達也)