今週の日曜日は、中山競馬場で紫苑ステークス(GII・芝2000m)が行われます。 紫苑SがGIIIに格付けされた16…
今週の日曜日は、中山競馬場で紫苑ステークス(GII・芝2000m)が行われます。
紫苑SがGIIIに格付けされた16年以降の計9レースを見ると、前走から中10週以上の馬が7勝2着6回3着5回と好成績を残しています。そのほとんどが前走でGII以上に出走。特に前走でGIに出走していた馬が多くなっています。前走から大きく間隔の開いている馬でも、そのレースがハイレベルなGIやGIIであれば休み明けでも結果を残す可能性があると言えそうです。
一方、前走から中9週以内の馬は2勝2着3回3着4回。前走から中9週以内の馬のほとんどが前走で2勝クラス以下に出走し3着以内と結果を残していました。いわゆる夏の上がり馬というタイプであり、夏場に順調に使われていた強みや前走で結果を残した勢いを生かして好走していると考えられます。
GIIIに格付けされてからの紫苑Sでは前走での間隔やその時のレース格、着順などによって各馬の評価を決めるのが的中への近道と言えそうです。今年の紫苑Sでもこの部分に注目して予想してみるのも策のひとつではないでしょうか。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走から中14週以上で出走(ただし、前走GII以上の馬は除く)
[0-0-0-15]複勝率0%
該当馬:ジョスラン、セイキュート
(過去の該当馬:23年グランベルナデット1番人気10着、21年エクランドール1番人気17着、17年ルヴォワール2番人気6着)
※特に言及のない限り、データはGIIIに格付けされた16年以降の紫苑S(計9レース)を対象にしています。
上位人気が予想されるジョスランが該当しました。
前走から中14週以上で出走してきた馬は6勝2着6回3着5回と17頭が馬券に絡んでいます。この17頭はすべて前走でGII以上に出走していました。前走でGII以上に出走しているのはそれだけの実績がある馬と言えます。前走から大きく間隔が空いている馬でも十分な実績のある馬であれば、力の違いで好走することができるのでしょう。
しかし、前走から中14週以上の馬で前走がGIII以下だった馬には好走例がありませんでした。間隔が空きすぎていることで本来の力が出し切れていないことが最大の要因と言えそうです。
該当馬に挙げたジョスランは前走で1勝クラスに出走し、今回は中14週となっています。その前走は好メンバー相手に勝ち上がっているものの、今回は間隔が大きく開いているためにその時と同様の走りが見られない可能性があります。
これまで重賞ではフラワーC4着という実績があるだけで、重賞で勝ち負けできるレベルにあるとは言い切れません。これが人気薄であれば大きなリターンに期待できますので多少のリスクがあっても仕方ありませんが、今回は人気を背負っての出走でローリターンとなります。そのような馬を買う場合は少しでもリスクはなくした方がいいですし、人気でリスクがあるならば軽視するのもひとつの手と言えるのではないでしょうか。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。