打線が機能せず、爆発的な勢いを失っているドジャース(C)Getty Images 連覇に向けた足取りはどうにも重い。大谷…

打線が機能せず、爆発的な勢いを失っているドジャース(C)Getty Images

 連覇に向けた足取りはどうにも重い。大谷翔平をはじめとする多くのスター軍団を抱えるドジャースだ。

 もっとも、現地時間9月4日の試合終了時点では、ナショナル・リーグ西地区で首位に立ってはいる。しかし、7月4日以降で22勝29敗と負け越しているドジャースは、2位パドレスともわずか2ゲーム差。レギュラーシーズンが約1か月も残っている中での状況は過酷と言えよう。

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 現地時間9月4日には、ナ・リーグ中地区最下位のパイレーツに3-5で敗北。ドジャースはまさかの3連敗を喫し、今季5度目のスイープを味わった。デーブ・ロバーツ監督が「理由が分からない」と嘆くチーム状況を見ても、シーズン終盤戦、ひいてはワールドシリーズ連覇に向けた光明は差し込んでいない。

 無論、ドジャースをこよなく愛する番記者からも厳しい意見が飛んでいる。地元紙『Orange County Register』の名物ライターであるビル・プランケット氏は、野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』において「今の状態はドジャースが望んだ展開ではないでしょう?」と問われ、「その通りだ」と明言。その上で過去10年で8回の地区優勝を果たしてきた強豪球団に生じた“傲慢さ”を憂いた。

「もう2か月以上も平凡な野球しかできていない。だが、最近のドジャースは相手の熱量や必死さに匹敵するだけのプレーを見せていない。私は、以前から言い続けているが、今の彼らは自分たちが思っているほど強くない。今年のトレード期限で大きな動きを見せなかったのも、まさに彼らの“傲慢”にも似た考えによるものだ」

 さらに「おそらく彼らは『まぁ結局は大丈夫だろう』『故障者が戻って、戦力が整えば勝てるようになる』と考えたんだと思う」とドジャース内部の動きを厳しく考察したプランケット記者は「あとは不振の選手が多すぎる」とも糾弾。「テオスカー・ヘルナンデスは昨シーズンのような状態じゃないし、ムーキー・ベッツはキャリアでも最悪の1年を送ったままだ」と嘆いた。

 低調なまま戦い続け、逆風も生じているドジャース。苦境のスター軍団はかつての勢いを取り戻せるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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