MLB球団への移籍の可能性が伝えられた岡本(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 日本の大砲は…

MLB球団への移籍の可能性が伝えられた岡本(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 日本の大砲は、鵜の目鷹の目のメジャースカウトたちの垂涎の的となっている。

 現地時間9月4日、各国球界の移籍情報を日夜発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』は、「NPBからカズマ・オカモトがMLBにポスティングされる見込み」と銘打った記事を掲載。今オフに巨人の岡本和真がメジャー移籍の可能性が浮上している事実を伝えた。

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 米スポーツ専門局『ESPN』の敏腕記者であるジェフ・パッサン氏によるスカウティングリポートを基に、岡本のメジャー移籍の可能性を伝えた『MLB Trade Rumors』は、「巨人が、今オフに彼をポスティングするのであれば、今がまさにそのタイミングだと言える」と断言。海外FA権を手にできる来オフではなく、ある程度のポスティングフィーの獲得が見込める今冬が放出の絶好機だとした。

 無論、巨人にとって岡本は必要不可欠な存在だ。5億4000万円(金額は推定)でサインした今季は、5月の阪神戦で打者走者と交錯し、左ヒジの靱帯を損傷。約4か月近くの離脱を余儀なくされたが、8月16日の1軍復帰後は復調。ここまで50試合に出場して打率.308、11本塁打、33打点、OPS.900超えと上々のスタッツを記録している。

 岡本について「一塁手としての守備力は誰の目にも明らかなほど優れている。打撃もパワーがあり、コンタクトスキルも向上。四球を選ぶこともできる豊富さ」と高評を記す同メディアだが、「ほとんどのNPB出身打者と同様に、オカモトがメジャーリーグの速球を打てるかどうかには疑問がある」と指摘。「今季のMLBにおける4シームの平均速度は94.4マイル(約151.9キロ)で、オカモトは速球に滅法強いわけではない。この不確実性はフリーエージェント契約の最終的な価格に織り込まれることになるだろう」と論じた。

 ただ、攻守における安定感から同メディアは岡本の米球界内での評価額が高騰すると予測。「22歳になる年にレギュラーに定着して以来、打率.276、出塁率.360、長打率.524、162試合平均39本塁打を記録しているオカモトが、もしポスティングが認められれば、MLBの球団から複数年契約のオファーが来ることは間違いない」と断言している。

 また、パッサン記者も岡本の実績を高く評価しており、「故障が最大の懸念材料とみなされ、短期契約となる可能性もある」としつつ、「今のNPBで最も安定した強打者」と強調。「ヒジの状態回復がスカウトたちに証明できれば、最低でも5000万ドル(約74億円)超の契約は十分現実的な範疇だろう」と推察した。

 果たして、最終的に29歳のスラッガーはどのような決断を下すのか。巨人の意向を含めて今オフの動静が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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