冨安に4年ぶりとなるセリエA復帰の噂が持ち上がった(C)Getty Images 今年7月、アーセナルを退団した冨安健洋…

冨安に4年ぶりとなるセリエA復帰の噂が持ち上がった(C)Getty Images
今年7月、アーセナルを退団した冨安健洋に対し、ACミランが興味を示していると欧州メディアにより伝えられている。
『Football Italia』が現地時間9月3日、公式サイト上において「ミランがトミヤスの獲得を検討している」と報じた。同メディアによると、冨安がアーセナル退団の理由となった膝の故障が、ミランにとっての「最大の懸念材料」であるとして、正式オファーを前に慎重に調査を行うなどと説明している。
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このイタリアメディアの一報を受け、アーセナル専門サイト『ARSENAL INSIDER』も反応。今夏まで4シーズン在籍した日本人DFの去就に関心を寄せている。
冨安は2021年8月、ボローニャからアーセナルへ加入。レギュラーとして定着した時期もあり、ディフェンスライン各ポジションをこなすなど、ユーティリティ性が高く評価された。しかし、度重なる故障により、アーセナルでの4シーズンでは84試合出場にとどまった。
同メディアは、昨季終了後、双方合意で退団となった経緯について、「クラブは『健康を維持できず、戦力として計算できない』と判断し、契約を打ち切った」と振り返る。だが、「移籍市場はすでに閉じているが、フリーの選手であれば所属先を探すことは可能だ」と主張しており、冨安の新天地移籍への期待を覗かせている。
また、ミラン側が獲得に向け慎重な姿勢であると伝えながらも、「タケヒロ・トミヤスはヨーロッパのどのクラブにとっても優れた補強になる」と論じており、「フリーエージェントのトミヤスは、ヨーロッパのほとんどのクラブにとって『試す価値がある』存在だ」と続けた。
同メディアは、「怪我の経歴を考えれば、契約するクラブは短期契約や減額給与を提示し、リスク回避することになるかもしれない」と説く一方で、「しかし移籍金無しで、ディフェンスラインのすべてのポジションを高いレベルでこなせる選手を手にできるのは大きい」とトミヤスのポテンシャルの高さを強調。
さらに、「攻撃参加もできる躍動的なサイドバックとして優秀であり、3バックの一角や中盤の役割にも対応できる」とプレーのクオリティを評しながら、「どのクラブであれ、彼を手にしたチームには優れた人材が加わることになる」などと見込んでいる。
アーセナルでは最後まで怪我に悩まされるなど、苦しい時期が長かった印象の冨安。やはり、一刻も早く新たな所属先が決定し、ピッチで力強くプレーする姿を誰もが待ち望んでいる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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