<都市対抗野球:ヤマハ12ー1大阪ガス>◇4日◇2回戦◇東京ドーム 選手として復帰を果たし約1年半。今年も東京ドームのマ…

<都市対抗野球:ヤマハ12ー1大阪ガス>◇4日◇2回戦◇東京ドーム

 選手として復帰を果たし約1年半。今年も東京ドームのマウンドで腕を振った。元巨人ドラフト1位でミキハウスの桜井 俊貴投手(北須磨ー立命館大)が大阪ガスの補強選手として都市対抗大会に出場した。

 初回は守備のミスもあり1死二、三塁のピンチを招いたが「味方のミスをカバーできたのはいい立ち上がりだった」とピンチを2者連続三振で切り抜けた。しかし、2回、3回と立て続けに失点し3回途中3失点で降板。3回に本塁打を許した場面は「慎重にいったところで一発を打たれてしまった」と悔やんでいた。

 桜井は22年に巨人で現役を引退し、一度は同球団のスカウトに転身した。現在セ・リーグの首位打者争いを繰り広げている泉口 友汰内野手(大阪桐蔭―青山学院大―NTT西日本)の獲得に尽力したことでも知られている。その後、1年で社会人チームのミキハウスで現役復帰。「社会人野球は社員の皆さんと一体感があり、これだけ球場にたくさん来ていただける。勝って恩返しすることが、社員さんとの繋がりになる」と魅力を口にする。復帰1年目となった昨年は、近畿地区2次予選で2度の完投勝利を挙げ、都市対抗出場に貢献。19年ぶり出場となった日本選手権大会では、初戦で社会人の強豪・ENEOS相手に完封勝利をあげていた。

 異例の現役復帰から1年半。一度現役を退いた中で、新たな成長がプレイヤーとしてのモチベーションだという。

「(選手として)1年ブランクが空いたことで、自分の成長がリセットされたので、復帰した頃は走れないこともありました。そこから走れるようになり、段階を踏んで成長出来ていると感じています。そういった所で試行錯誤しながら新たな自分を見つけていくことが楽しいです」

 右腕にとってこの日が1年ぶりとなる東京ドームのマウンド。「社会人で勉強させていただける。2年目でいい学びができたので、来年も続いて出たいです」。来年は自チームでの出場に燃えている。