4日の中日戦で7点目の右犠飛を放った阪神・大山悠輔(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 阪神…

4日の中日戦で7点目の右犠飛を放った阪神・大山悠輔(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
阪神は9月4日の中日戦(バンテリン)に7-5で逃げ切り勝利。初回の4番・佐藤輝明の右越え36号2ランで先制するなど、7回までに7得点。自慢の中継ぎ陣が崩れ、5点を返される辛勝だった。
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結果的に阪神は7回の4得点が大きかった。近本光司、森下翔太にタイムリー二塁打が飛び出し、なおも一死一、三塁。中日が4番手・梅野雄吾を送り込んだ直後、5番・大山悠輔が初球のカーブを逆方向に運び、7点目の右犠飛とした。
この場面に着目したのが、現役時代は阪急、オリックスで活躍し、阪神を含めセ・パ5球団で投手コーチを歴任した佐藤義則氏だ。名伯楽は9月4日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「大山の犠飛であるとか、阪神の方がチャンスをものにして、点数を取っている」と指摘した。
最近の大山はチャンスで、右方向への打撃が目立つと見ている。転機は8月26日のDeNA戦(横浜)。「前半戦はランナー二塁の場面でも、引っ張りにかかっていたけど、横浜でのホームランから、右に打つ気持ちが出てきているのかな。高いボールは引っ張らないで右に打つ(意識が出ている)」と分析した。
「横浜でのホームラン」とは9回、1点差の二死一塁から、DeNAの守護神・入江大生の初球154キロを右翼席に突き刺した逆転8号2ランだ。
大山は中日3連戦で8打数無安打。8月30日の巨人戦(甲子園)から数え、18打席連続ノーヒットと調子は決して良くない。それでも、2日の試合も、同じく右翼方向に犠牲フライを打ち上げ、ダメ押しの5点目を記録。“最低限”の仕事で、チームの勝利に貢献している。
佐藤氏は、3番・森下についても「甘いボールを失敗せずに打っている。お見事であると言うしかない。佐藤もすごいんだけど、森下もヒットになる確率が高く、調子を上げてきたなと思う」と称賛した。
タイプが異なる3選手が並ぶ猛虎のクリーンアップ。それぞれが仕事を果たし、勝負どころで結果を残す姿は、まさに今の藤川阪神の強さを物語っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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