今季は攻守での活躍が目覚ましい阪神・中野拓夢(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 阪神は9月…

今季は攻守での活躍が目覚ましい阪神・中野拓夢(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 阪神は9月4日の中日戦(バンテリン)に7-5で逃げ切り勝利。初回の4番・佐藤輝明の右越え36号2ランで先制するなど、7回までに7得点。自慢の中継ぎ陣が崩れ、5点を返される辛勝だった。

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 その中日の追い上げムードを一掃したのが、二塁手・中野拓夢の超美技だ。7-4の8回から登板した6番手・及川雅貴が不運な内野安打をきっかけに、制球を乱し、2四球が絡んで1失点。2点差に迫られ、なおも二死一、二塁のピンチを迎えた。

 ここで中日2番・板山祐太郎の打球は痛烈に一、二塁間を襲った。これに対して、中野がダイブ。ギリギリのところで捕球後、一塁に素早く送球して板山を刺してみせた。

 抜けていれば、さらなる失点が確実で、クリーンアップにも回っていただけに、値千金のスーパープレーだった。試合を中継した『DAZN』で解説を務めた元阪神監督の矢野燿大氏も「これはすごいですね…スタートも完璧です」とうなっていた。

 中野は8月31日の巨人戦(甲子園)の9回、守備の際に相手選手と交錯して途中交代。その影響もあってか、9月に入ってから11打席無乱打とバットは湿っているが、自慢の守備にスランプはない。

 SNS上でファンも賛辞が止まらない。「打てなくてもこれ」「これ抜けてたらって考えると恐ろしい」「球際に強すぎるしこれはGGやろ」「エリア51」「えぐすぎてニヤニヤしちゃう」「超熱盛」といったコメントが並んだ。

 苦境で飛び出した中野の好守は、1アウト以上のを価値持っていた。優勝マジックは「4」。猛虎の守りの要が、歓喜のカウントダウンをさらに加速させる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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