<令和7年度 秋季埼玉県大会西部地区予選:豊岡7-0城西大川越>◇4日◇1回戦◇飯能市民球場 今年も埼玉の秋の戦いが始ま…

<令和7年度 秋季埼玉県大会西部地区予選:豊岡7-0城西大川越>◇4日◇1回戦◇飯能市民球場

 今年も埼玉の秋の戦いが始まった。今年の地区予選は西部地区から始まる。

 この日は全国的にあいにくの雨。そんな中、飯能市民球場で行われた第1試合は、打線がウリで今夏も敗れはしたが市川越の投手陣から15安打7点を奪った豊岡vs今夏、古豪・上尾に対し延長タイブレークの接戦を演じた城西大川越との一戦。

 先発は豊岡が背番号7の水野湊斗(2年)、一方の城西大川越はエース後藤皐裕(2年)が先発し試合が始まる。

 技巧派投手である城西大川越・後藤に対し、豊岡は初回、フライ3つであっさりと三者凡退。もちろん大会の初戦であり緊張もある。それだけに振ってくる豊岡打線が嵌る可能性のある投手だが先制したのはその豊岡だった。

 2回表、先頭の4番・水野の先制ソロ本塁打を号砲として打線が徐々に持ち味を発揮し始める。2死後、7番・三木圭太(1年)が右中間へ三塁打を放つと続く鈴木皓大(1年)の内野ゴロが相手エラーを誘い2点目が入る。

 4回表にも4番・水野がサード強襲ヒットで出塁すると、2死後、7番・三木が左中間へ適時三塁打を放ち3点差をつける。

 豊岡はその後追加点を奪えずにいたが、8回表に嶋貫柊太(2年)と細田啓仁(2年)の安打で2死一、二塁とし、6番・駒井翔(1年)が右中間へ2点適時三塁打を放つと続く三木も右前適時打を放ち6点差をつけ試合を決めた。

 投げては先発の水野が7回2安打無失点と好投すると、8回はエース左腕の中尾壮太(2年)、最終回は右サイドの前康介(2年)が無失点で切り抜ける。

 結局、豊岡打線が12安打を放つなど爆発し7対0で城西大川越を下し初戦を突破した。

 豊岡は打撃に力を入れており、新人戦でも西部地区の強豪・山村国際を相手に中盤まで8対8。最終的に11対16で敗れたが打ち合ってみせた。

「暑い中、人数も多くないので細かいことや守備よりまずは打撃に特化した形で練習に集中させている。今日は序盤力みが見られてどうなるかと思っていたが、水野の一発が大きかった」と、須川監督は胸を撫で下ろす。

 この日、4番・水野はもちろん、駒井、三木の1年生コンビが活躍。水野、中尾、前とタイプの違う投手陣も夏のメンバーがそのまま残っている。次の相手は夏敗れた市立川越だ。リベンジマッチとなる。得意の打ち合いに持ち込み、ハイスコアやミドルスコアにできれば面白くなるが。

「次は絶対に勝つ」と、監督・選手共に夏のリベンジに意気込む豊岡。リベンジ達成なるか。