今週こそ吉報が届くか。土曜札幌5Rの2歳新馬(芝1500m)のイノリ(牝2、栗東・高橋康之厩舎)、同じく中山5Rの2…

 今週こそ吉報が届くか。土曜札幌5Rの2歳新馬(芝1500m)のイノリ(牝2、栗東・高橋康之厩舎)、同じく中山5Rの2歳新馬(芝1200m)のナムラパピ(牝2、美浦・武市康男厩舎)に、キセキ産駒のJRA初勝利がかかる。

 キセキは14年生まれのルーラーシップ産駒。3歳時に菊花賞を制覇。その後は惜しくも勝利に手が届かなかったが、7歳まで走ってGIで2着4回、3着1回。総獲得賞金は7億円超えの名馬だった。22年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となり、現2歳のファーストクロップは先週までにJRAで5頭がデビュー。計9戦しているものの、まだ馬券に絡んだことはない。

 土曜は2頭の産駒が出走予定だ。札幌5Rの2歳新馬のイノリは、母の父がダンスインザダーク、祖母の半兄がナリタトップロードという「菊花賞血統」だ。それだけに1500mの対応がカギとなるだろう。また、中山5Rのナムラパピは3代母がアビラでカテドラルやジェベルムーサなどが近親。さらにディープインパクト3×3の強力なクロスを持っている。

 実戦でどこまで変わり身を見せられるか。願わくは父にJRA初勝利を届けてほしい。