◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 事前(4日)◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇650…

ホステスプロ穴井詩は“大一番”で大会2勝目を狙う

◇国内女子◇ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント 事前(4日)◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505yd(パー72)

開幕前日のプロアマで、1番から出る2組目だった穴井詩は気持ちよくドライバーを振った。その直後、雷雲接近の影響ですでに2時間スタートが遅れていた競技が中断。すぐにクラブハウスに引き揚げ、そのまま悪天候で中止が決まった。「あのボールは、誰が回収してくれるんだろう…」と苦笑しつつ、気合がみなぎる。

所属契約スポンサーのホステス大会は、「(1年で)一番大事な試合です」と迷いなく言い切れる。もう17年になる長期のサポートには、どれだけ感謝してもしきれない。2016年大会、ゴルフ5カントリー美唄コースで飾った念願のツアー初優勝は恩返しの第一歩だ。「これだけお世話になっているので、結果を出したいというのがすごくあります」。毎年、決意を新たにこの試合を迎えている。

4月「ヤマハレディースオープン葛城」で2年ぶりの6勝目をつかんで以降も重ねてきた試行錯誤。今季もドライビングディスタンス1位(261.77yd)という自慢の1Wショットは、「もう問題ないです。(優勝した)あの時より曲がらない」と手応えがにじむ。

4週前の「北海道meijiカップ」から、1Wのシャフトを藤倉コンポジットの最新モデル「スピーダー NX ゴールド」にスイッチした。「左へのミスがだいぶ減った。より直進性があって、なおかつ飛距離も出る」。複数メーカーのヘッドでマッチングを確かめ、納得いく相棒が見つかった。

調子も悪くない中で課題を挙げるとすれば、「1ホール(だけ)、ちょっとやってしまうことがある。気をつけながら頑張りたい」。本来なら横に出すだけの場面でも欲が勝り、無理をしてスコアを崩すことがある。思い入れの強い試合だからこそ、割り切りを大事にしたい。

当地で行われた2017年は18位、アルペングループ創業50周年の記念大会でもあった22年は1打届かず予選落ちだった。ティショットの選択とともに「このグリーンの(きつい)アンジュレーションを読み切れるかという想像力。『このカップに切られたら、この傾斜が使えるな』というのはだいぶ分かってきたかな」と勝負のポイントを見据えた。(千葉県市原市/亀山泰宏)