愛知出身の中川はプロ1号を放ったバンテリンで再びアーチをかけた(C)産経新聞社 セ・リーグ首位の阪神は9月3日の中日戦(…

愛知出身の中川はプロ1号を放ったバンテリンで再びアーチをかけた(C)産経新聞社
セ・リーグ首位の阪神は9月3日の中日戦(バンテリン)に2-5と敗れた。
敗戦の中でも存在感を示したのは若虎の躍動したプレーにもあった。
【動画】中川がプロ1号を放ったバンテリンで再びのアーチ!豪快に2号ソロをマークしたシーン
「7番・左翼」で先発した中川勇斗は0-0で迎えた3回先頭の打席。先発左腕、大野雄大のカットボールを持ち味のフルスイングで左翼スタンドに運ぶ。
8月7日にルーキー左腕、金丸夢斗からプロ初アーチをかけたバンテリンで再びの勇姿を見せた。
今季頭角を現し始めた若虎は5月の巨人戦でプロ初安打をマークすると8月の中日戦でプロ初アーチ、その後、8月16日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初の猛打賞を記録と、高卒4年目となる21歳シーズンで、優勝に向かうチームに帯同、多くのことを学び、日々、成長している。
ただ3点を追う8回一死満塁の場面ではウンベルト・メヒアの148キロカットボールを打ちあぐね、三ゴロ併殺打に倒れた。必死に一塁まで足を伸ばすもあと一歩及ばなかった。好機に結果を残せず、悔しそうな表情も見せた。
ガッツあふれる姿勢は阿部慎之助監督など、敵将からも認められている。21歳捕手のパフォーマンスをめぐってはファンの間からも「やっぱり、思い切りがいい」「バンテリンと相性良すぎやろ」という声とともに、本職は捕手ながら打撃を生かしての外野ポジションで出場を続けていることにも着目。
チームでは坂本誠志郎、梅野隆太郎以外にも次世代捕手育成が課題となっていることもあり「3番手キャッチャーの候補になれるかな」と捕手としてのキャリアの積み方に興味を示す声も出ている。
この試合ではほかにも「6番・中堅」で出場した小野寺暖も好守でチームを盛り立てた。
まもなく2年ぶりの優勝の瞬間を迎える藤川球児監督が今後もどのような方法で若虎の背中を押していくのか、引き続き、注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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