埼玉県久喜市立栗橋東中陸上部が、8月に沖縄県であった全日本中学校陸上競技選手権大会で、男子4×100メートルリレーの日…
埼玉県久喜市立栗橋東中陸上部が、8月に沖縄県であった全日本中学校陸上競技選手権大会で、男子4×100メートルリレーの日本中学校新記録を樹立し、全国優勝した。リレーの練習は週1回程度だったが、地元の神社の坂での走り込みなどで走力を鍛え、バトンパスでも細部にこだわった練習を積み重ねての快挙だった。
リレーメンバーらは2日、久喜市役所に梅田修一市長を表敬訪問。第1走から順に笠原涼我さん(15)、岡田健太さん(15)、本石旺来(おうら)さん(14)、岡田康太さん(15)と、補欠の有賀智成さん(14)の5人で、健太さんと康太さんは双子の兄弟という。
メンバーらは「緊張したが最高のパフォーマンスができた」「自分が抜かすつもりで走った。満足いく走りができて楽しかった」「完璧な走りでよかった。みなさんの応援があったからこそ出せたタイム。みなさんに感謝です」などと語った。
優勝タイムは41秒80。8月上旬の関東大会で出した日本新記録を自ら再び更新した。
5人はそれぞれ100メートルや走り幅跳びなど専門に取り組んでいる種目があり、リレーの練習は外部の競技場で行っていた。冬の集中的なトレーニングなどで鍛えたほか、バトンパスでも、走り出しのタイミングや構えのポジショニングなどの練習をしてきた。4人が初めてメンバーを組んだ2024年5月の記録会でのタイムは46秒20で、4秒以上もタイムを縮めた。
顧問の上田真未耶教諭は「全員余計なことを考えず気負わないタイプだったこともよかった」と話す。メンバーは全国大会後に引退したが、高校でも陸上を続けたいという。
梅田市長は「日本トップレベルの走力をもつ選手がそろったことは奇跡。さらなる高みを目指し、成長を願っている」などと功績をたたえた。(小林未来)