石川は泳がされながらも、左翼スタンド中段に放り込んだ(C)産経新聞社 中日は9月3日の阪神戦(バンテリン)に5-2と勝利…

石川は泳がされながらも、左翼スタンド中段に放り込んだ(C)産経新聞社
中日は9月3日の阪神戦(バンテリン)に5-2と勝利。投打がかみあっての快勝で首位チームに意地を示した。
試合で大きかったのは豪快なアベックアーチにもある。
【動画】泳がされても左翼席中段へ…中日・石川昂弥の今季1号をチェック
1点を追う5回、まずは上林誠知の適時打で同点に追いつくと二死一、三塁の好機に打席に入った細川成也は先発左腕、伊藤将司の140キロ直球を豪快に右翼席に運び、勝ち越し3ランをマーク。
さらに6回にドラマが待っていた。4-2の6回。この試合から昇格。「7番・三塁」で先発した石川昂弥は伊藤に3球で追い込まれながらも、フルカウントに持ち込むと本拠地のドラゴンズファンからは「かっとばせー、昂弥!!」の声援が飛ぶ。
その声に背中を押されるかのように、次の瞬間、ツーシームで泳がされながらも、圧巻のパワーで広いバンテリンドームの左翼スタンド中段に運んだ。
開幕を4番で迎えながら、今季は2度の2軍落ちを経験と苦しみながら再び1軍舞台に戻ってきた。
昇格即、今季1号と意地を見せた姿には『DAZN』の中継アナウンサ―も「ドラゴンズの未来、そして希望!」と大きく称えた。
ダイヤモンドを1周する姿を井上一樹監督も温かく見つめ、ナインからも祝福の嵐となった。3位DeNAに1・5ゲーム差と迫る中、右の長距離砲の合流、復活はチームにとっても大きな武器となる。
背番号25の豪快アーチには直後からXなどファンの間からも「泳がされてこれはエグい」「明らかにバット振れてる!」「ここまで飛ばすの、やっぱロマンあるな」「CSにはお前の力が必要!」など、熱いメッセージがあふれた。
地元愛知出身、東邦高校から19年のドラフト1位入団。生え抜き4番を期待されながら、もがいてきた姿は多くの人が知っている。それだけに値千金の一発ともなった。今季1号は9月に飛び出したが、反撃はここから。チームを盛り立てる豪快な打撃を引き続き、期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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