今月開かれる陸上の世界選手権東京大会に出場する赤松諒一選手(30)=男子走り高跳び、西武プリンス=が3日、練習拠点の岐…
今月開かれる陸上の世界選手権東京大会に出場する赤松諒一選手(30)=男子走り高跳び、西武プリンス=が3日、練習拠点の岐阜大の吉田和弘学長を訪ね、林陵平コーチ(同大准教授)らとともに歓談した。
岐阜市出身の赤松選手は岐阜大と同大大学院で学び、現在も同大で日々練習している。昨年のパリ五輪の男子走り高跳びでは2メートル31を記録し、日本勢88年ぶりの入賞を果たした。
吉田学長から調整具合を尋ねられた赤松選手は「トレーニングは量も質も高めでやっていますが、1週間前ぐらいに入ったらだんだん落とし、疲労を抜いていく調整になります」と説明した。
メンタルコントロールについては「本番でどれだけ集中できるかが大切だと最近思っています」と明かし、「日本開催なので日本人のお客さんが大勢来ています。拍手を求めて自分の気持ちを上げて、皆さんの応援の力を借りつつ飛べれば」と語った。
目標は自己ベスト(2メートル31)以上。「それ以上飛べたらメダル圏内に入ってくる。まずは予選通過ですが、決勝に行けたらそこまで狙っていきたい」とメダル獲得に意欲を示した。
面会後、記者団の取材に応じた赤松選手は「ここ(岐阜大)で毎日練習し研究も進めています。後輩からも応援していただき、本当にお世話になっている場所。岐阜大の皆さんの思いも背負っているつもりで国立競技場に乗り込んでいきたい」と語った。
林コーチは「助走速度は高まりつつある。あとは世界のトップアスリートと同じように踏み切りの力をもう一段階上げられればメダルが見えてくる」と期待していた。
大会は13~21日の日程で、男子走り高跳びは予選が14日午後6時40分から、決勝は16日午後8時35分からの予定。(高原敦)