<清瀬杯 第57回 全日本大学選抜準硬式野球大会:北海道大2-6神奈川大>◇3日◇決勝◇仙台市民球場 大学準硬式における…
<清瀬杯 第57回 全日本大学選抜準硬式野球大会:北海道大2-6神奈川大>◇3日◇決勝◇仙台市民球場
大学準硬式における4大大会の1つとされる清瀬杯 第57回 全日本大学選抜準硬式野球大会(以下、清瀬杯)。国立大ながら決勝戦まで勝ち上がってきた北海道大だったが、神奈川大の前に2対6で敗れた。
「このチームになって優勝することは出来ず、3位止まりだったので、最後は優勝したかった」と悔しい思いで歓喜の輪を見つめていたのは主将である高野 滉基外野手(蕨出身)だ。
全国大会で準優勝を飾れたことは「後輩たちにとって自信になったと思うし、準硬式で良かった」と後輩たちの姿を見つめながら語った高野だが、主将としての1年間で苦労を重ねたからこそ、準優勝でもどこか満足感があったようだ。
北海道大は監督はいるものの、学生主体で活動するチーム。練習ではメニューを決めて、試合でもオーダーを考えるなど、色んなことが出来る分、その責任を背負ってチームを引っ張る必要があった。
「主将や副主将、さらには様々なリーダーがチーム内にいるので、相談して決めますが、練習試合は正直試したいことがあったので、そこで上手くいかないと指摘の声は出ました。そこで意見の食い違いとかがあって、納得してもらうのは大変でした。だからある日、副主将と話し合いをしているときに自分が泣いてしまうこともあって。それくらい苦しかった時期もありました」
それでも周りの支えがあったことで主将の責務を全う出来た高野だが、そもそも大学準硬式を選んだのはどんな理由だったのか。
「大学受験をするにあたって、国公立への進学を考えていた中で、北海道大に進学した気持ちが強くなり、第一志望にして勉強をしました。残念ながら一浪して入学することになりましたが、今の学部へ進学することを決めた際に大学生活のことを考えました。その際に野球をやりたい気持ちが強くなってきたので、調べる中で文武両道などが出来るのが準硬式だったので、入部することを決めました」
本来は医学部を目指していたという高野。そのために浪人生活では1日12時間近く予備校で過ごすなど、自身の夢のために頑張ってきた。その理想は叶えられなかったが、蕨での3年間で味わった野球への熱が支えとなり、北海道大に進学することが出来た。
「2年生秋までは三塁コーチャーでしたが、夏の大会を前に練習試合でホームランを打てたことで、最後の夏はスタメンで使ってもらえた。それが自分にとっては楽しくて、良い形で高校野球を終えることが出来た。そのおかげで大学でも野球をやりたくなりましたし、一時は受験勉強のモチベーションにしていました」

国立大ということもあり、授業は大変だったそうだが、「チームは学業を優先している」ということで、夕方の時間に実施する練習と講義が重なれば、授業を優先する。また練習時間は3時間程度のため、残りの時間でしっかりと勉強が出来ることも、文武両道出来ている要因だと高野は考えている。
今後は大学院への進学を考えているということだが、野球はここで距離を置く。4年間を振り返り、「高校野球まで行かないですが、全員が同じ目標に向かって努力して練習する。そこが良かったと思います」と高野は語った。その表情はどこか4年間を思い出しているようにも見えた。
4年間で積み重ねてきた経験を糧に、次のステージでも活躍してほしい。