中国メディアは橋本の実力を高く評価している(C)Getty Images 日本卓球協会は9月2日、公式サイト上において、…

中国メディアは橋本の実力を高く評価している(C)Getty Images

 日本卓球協会は9月2日、公式サイト上において、10月にインドで開催されるアジア選手権の日本代表メンバーを発表した。今大会では男女団体戦が行われ、それぞれ5名の選手がメンバー入りを果たしている。

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 男子では、張本智和、松島輝空、篠塚大登、戸上隼輔、田中佑汰が選ばれており、女子は張本美和、大藤沙月、早田ひな、橋本帆乃香、長﨑美柚が代表に名を連ねた。

 昨年の大会では日本女子が決勝で中国を破るという快挙を成し遂げた。また、この1年間では各種国際大会でも日本勢の躍進が目立ったことから、今回発表されたアジア選手権の顔触れも、すでに海外で報じられている。

 中国ポータルサイト『捜狐』が9月3日、日本の大会団体戦メンバーを伝える特集記事を掲載した。トピックの中では、「男子団体・女子団体ともに張本智和と張本美和の兄妹がチームを牽引。彼らはそれぞれ男女の日本代表で世界ランキング最上位に位置しており、兄妹そろって団体戦に出場するのは初めて」と伝えている。

 その上で、「男子の5人に関しては、ほぼベストの布陣と言える」と評している一方で、女子のメンバーについては、「世界チャンピオンの経験を持つ、伊藤美誠と平野美宇が落選」と説明。また新たに団体戦メンバーに加わり、今シーズンは中国勢からも白星をあげている橋本の実力を高く評価する。同メディアは、「今年は好調を維持しており、選出は妥当と言える」と称えるとともに、「特に国際大会での対外国勢への強さが評価されており、今年は孫穎莎と王曼昱にしか敗れていない」などと綴っている。

 同メディアは、「今大会も最大のライバルやはり日本だ」と主張。加えて、中国女子が準優勝に終わった昨年のアジア選手権を振り返り、「中国は決勝で孫穎莎、陳幸同、王芸迪がいずれも黒星を喫し日本に敗れた。そのため今大会は第2シードに回っている。雪辱を期してフルメンバーで臨むのは確実、昨年より強力な布陣になるだろう」と予想。続けて、来月の大会を「中国女子にとっては厳しい戦いが予想される」と展望している。

 トピックでは、他にも、「日本女子は張本美和や大藤沙月の台頭で若返りが進んでおり、競争が激化している」と分析するなど、ライバル国への警戒心を高めている。

 来月11日から5日間の日程で繰り広げられる、アジアの頂点を懸けた争い。海外からの注目を集める日本勢は男女とも、すでに躍進への期待が高まり続けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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