参加者の表情には充実感が見えた。手をつないでゴールするシーンも(C)AKIHIKO HARIMOTO トライアスロンの普…

参加者の表情には充実感が見えた。手をつないでゴールするシーンも(C)AKIHIKO HARIMOTO
トライアスロンの普及に長年取り組む「チームケンズ」が8月30日、山梨県甲府市の小瀬スポーツ公園で「チームケンズカップアクアスロン大会in山梨・小瀬スポーツ公園 2025」を開催した。アクアスロンは「水泳+ランニング」で構成され、トライアスロンの登竜門とも呼ばれる競技。この日は子どもから大人まで幅広い世代150人が参加し、全員が笑顔でフィニッシュラインを駆け抜けた。
当日は厳しい暑さの中、それをはね返すかのように選手たちはそれぞれのカテゴリーで力走を披露した。小学生低学年から一般の部まで、世代やレベルに応じた種目が設けられ、沿道では家族連れの観客が選手たちを見守った。スイムでは水しぶきが一斉に上がり、プールサイドからの声援が響く。ランの部では、親子で並走する姿や仲間と肩を並べてゴールへ駆け込む姿が印象的で、達成感に満ちた表情が随所に見られた。

(C)AKIHIKO HARIMOTO
ゴールゲートをくぐった子どもが両手を広げて歓喜を表すシーンでは、会場が拍手と歓声に包まれた。親子で手を取り合いフィニッシュする光景もあり、競技の枠を超えて「挑戦する心」「諦めない強さ」「達成感の喜び」が共有された一日となった。

(C)AKIHIKO HARIMOTO
主催するチームケンズは、初心者から子どもまで幅広い層に挑戦の場を提供し、次世代アスリートの育成に力を注いできた。大会関係者は「この大会で、諦めずに挑戦し続けることの素晴らしさを実感していただけたはずです。アクアスロンが未来のトライアスリート、そして未来を担う子どもたちの成長につながると信じています」とコメント。単なる競技大会にとどまらず、人生における「小さな成功体験」を積み重ねる場としての意義を強調した。
チームケンズは今後もアクアスロンやトライアスロン普及イベントを展開し、地域と連携しながらスポーツ文化の発展に貢献していく方針を示している。すでに子ども向けの体験会や初心者向け大会を計画しており、「スポーツを通じた人づくり」という理念を胸に、未来を担う世代へ挑戦と達成の喜びを伝え続ける。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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