中山はプロ5年目の今季、成長が認められている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 高卒5年目シーズンを…

中山はプロ5年目の今季、成長が認められている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 高卒5年目シーズンを迎えた巨人・中山礼都が躍動した姿を示している。

 9月2日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)に「6番・右翼」で先発出場。

【動画】見よ、この圧巻パワー!中山礼都の6号ソロシーン

 1点を追う4回二死。先発右腕、奥川恭伸の高め直球を思い切って振り抜くと打球は高々とあがり、あわや試合が行われた京セラドーム大阪の5階席に飛び込むかという、特大のアーチを放った。訪れた巨人ファンからの大歓声を浴びて、ダイヤモンドを1周。自己最多となる6号ソロでチームを同点に、その後の逆転劇への口火を切った。

 本職は内野手ながら、今季は内外野で複数ポジションをこなしながら、前に進んでいる。

 今は名前の通り、「ライト」を守り守備でも奮闘、持ち味の打撃を生かすために、試行錯誤しながらも外野守備にチャレンジしている。

 中京大中京から20年3位入団。当初から高い潜在能力が認められてきた。

 高卒5年目シーズンの今季はキャリアハイの82試合に出場、6月29日のDeNA戦でプロ初アーチをかけたことも話題を集めた。内野では遊撃以外の一塁、二塁、三塁、外野も守り、ユーティリティとしてもチームに貢献。打率.264、特にホームランはプロ初アーチをかけた6月末から約2か月で一気に6本塁打と、長距離砲として覚醒の兆しを見せている。

 特に2日のゲームでは圧巻のパワーを示したとあって、ファンの間からも中山に対しては「間違いなく、覚醒しているな」「チームの未来」「来年の守備位置、どうしようね」と今後の成長を期待する声も続々とあがっている。

 チームにとってもCS争いを見据え、ここからが正念場となる。引き続き背番号40の勇姿を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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