大手スポーツメーカー「ヨネックス」が冠協賛するドライビングコンテストの全国大会が8月31日に行われた。岐阜、千葉、静岡…

58人の選手が集結したドラコン大会。飛ばそうという勢いがすごかった

大手スポーツメーカー「ヨネックス」が冠協賛するドライビングコンテストの全国大会が8月31日に行われた。岐阜、千葉、静岡の3会場で約60人ずつが参加した予選会を勝ち抜いた58人が新潟・ヨネックスCCに集結。ウィメンズ、オープン(メンズ)、45歳以上のシニアと3部門に分かれて頂点を争った。

オープン部門を制したカーン・スティーブンさん。日本での友人作りにゴルフを再開してドラコン選手になった

大会では、2分30秒の制限時間内に6球を打ち、最も飛距離が出たものを記録として採用。着弾から停止位置までを横幅40~50ydの枠内に収めなければならない。第3回となった今年はウィメンズ部門を嘉数舞美さん(279yd)、シニア部門を松野健次郎さん(310yd)、オープン部門をカリフォルニア出身のカーン・スティーブンさん(329yd)が制した。

年間200試合 珍しい大手メーカー協賛

ところで、日本でどのくらいのドラコン大会が開催されているかご存じだろうか。ドラコンの元日本記録保持者でティーチングプロの岡部健一郎氏によると、年間でおよそ200試合は行われるという。なかでも、ヨネックスのような大手メーカーが冠協賛する大会は珍しい。

シャフトがいっぱい!

長岡市に自社工場を持つヨネックスは、「飛ぶクラブが一番求められている」と飛距離に重きを置いた開発に取り組んできた。シャフトは超軽量の27.5gから70g台までそろえ、種類も先調子・先中調子・中元調子・中調子と豊富。2023年には、ドラコン競技用ドライバー「EZONE GT Type-LD」(ロフト7度、9度)を発表した。このType-LDのプロモーションこそ、ドラコン大会開催のきっかけだった。

パワーだけじゃない「飛ばしはロマン」

タレントのユージさんも選手として参加。前日のラウンドはOBを6回して「89」だったとか

今大会にはタレントのユージさんも参加していた。初めてクラブを握ったのは小学生の時だったが、本格的にやるようになったのは3、4年前から。ベストスコアは「76」で、大会前日にはドラコン仲間たちとプライベートラウンドで準備をしてきた。準々決勝で敗れたが、ヘッドスピード60m/s前後のパワフルなスイングを披露して会場を盛り上げた。

ユージさんはドラコンの魅力を語る。「飛ばす技術って、やっぱり難しい。思いっきり振るだけだと曲がっちゃったりするし。結局、プロは入射角や回転数とスイングの正しい理論がある程度分かっている人たちなのでゴルフがうまい。ただ乱暴に振っているだけじゃなくて、結構繊細なゴルフテクニックが求められたりと面白い」

まさに一球入魂。打ってそのまま崩れる選手もいた

弾道計測器のトラックマンでたたき出す飛距離は「375yd」にもなる。目指すは400ydと“壁の向こう側”だ。悩ましいのは一番の武器である1Wショットが毎ラウンドで場外へと飛んでいくこと。「1Wが一番足を引っ張っているけど、でもやっぱりロマンを追いたい。スコアはガタガタでもみんなの記憶に“すげえ”一発を残せたら、もうそれだけで満足です。飛ばすってもうロマンですよね。誰か飛ばしている人を見てても気持ちいいですもん」と笑った。(編集部・石井操)

参加した18歳の青木琉花選手。憧れは岩井ツインズ ヨネックスと契約を結ぶドラコンプロの池田一耶(かずや)選手。新作ヘッドに30g台のシャフトを挿して挑戦した